【就活特集1】自己分析の鍵は、適性とフェチである

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就活における自己分析とは何なのでしょうか。就活本を開けば、セミナーに行けば、親に聞けば、色々な答えが帰ってくるはずです。自己分析という曖昧なワードに対して、明確な答えがあるわけではないんですね。

この就活特集の第一段では、曖昧ワードである自己分析を定義します。具体的にはなぜ自己分析をする必要があるかを切り口にして、どういう自己分析をするかを定義します。色々な切り口があってよいと思いますが、今回は特に見落とされがちな観点にフォーカスしてみようと思います。

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なぜ自己分析を行う必要があるか

そもそも就職活動は受験する企業を選ぶところから始まります。そして受験をし、内定を獲得する。さらに獲得した内定先からたった1つだけ企業を選択することになります。

  • どこを受けるのか
  • どこに行くのか

この2種類の選択を行う際に考えるべきがマッチングです。正しい選択だったのか、間違った選択だったのか。

たとえばあなたが調味料だったとしましょう。お刺身には醤油があうし、スイカには塩が合います。この時、自分がなんの調味料なのかを自覚しないで食材に振りかかると、ミスマッチが発生します。自分は醤油だと理解しないでスイカとのマッチングを計ろうとしても、上手くいかないわけです。

就活でどの企業を受けるのか、どこで働くと幸せになるのかを考えるときに、企業だけを見ていると片手落ちです。どんな企業かを知り、自分がどんな人間なのかを知り、その上でマッチングを考えましょう。しかし多くの人は相手の企業だけを見てしまう。今はインターネット、就活イベントなどで沢山の企業の情報は得られるようになりましたが、ミスマッチが減っているようには思えません。厚生労働省が出している3年以内離職率も20年間下がりません。(雇用の流動性も背景にはあるでしょうが)

就活は「もっとも凄い会社を選ぶもの」という価値観は捨ててください。その価値観は大学選びまではある意味正しかったですが、仕事選びは半分人生選びです。周囲の目や自身の尊厳欲求は一旦無視し、自分にとってどの企業で働くべきかを改めて考えてください。

さて、自己分析とは企業とのマッチングを図る上で必要になる「自分とは何か」を知ることです。自分とは何かという表現はイマイチですね。キーワードは「適性」と「フェチ」です。

適性を考える

もちろん「自分が何が好きか」を考えて自己分析することも大事ではあるのですが、より意識して向き合うべきは適性であると考えています。仕事は遊びではなく、成果を上げて世の中に価値を提供することで給与をもらうものです。そして社内の出世も基本的にはその会社で成果を上げているかどうかが鍵になります。(もちろん年功序列もありますが、同じ年次ではその会社で「デキる」と思われるやつが出世します)

故・任天堂の岩田さんとドワンゴの川上さんのこんな対談がありました。

岩田氏:
要するに,「自分の好きなことと嫌いなこと――もっと言えば,自分がやりたいこととやりたくないこと――を,自分が得意なことと得意じゃないこととイコールだ」と思い込んでる人が多いです。本当は,それってかなりズレてるのに

川上氏:
ああ,ズレてますよね。

岩田氏:
好きじゃないけど得意なこともありますし,好きだけど,実はあんまり得意じゃないよっていうことも結構あって。だから,仕事というのは「得意なこと」をやった方がいいんです好きだけど得意じゃないことに溺れると,仕事っておかしくなることが多いんです。(強調は引用者による)

想像してみていただきたいのですが、足が遅い人間が陸上部に入ると、すでに大きなハンディキャップがあります。いつも練習時のタイム測定で「すげーな!」と崇められる人間は足の速い人間であり、足の遅い人間は肩身の狭い思いをすることが多いはずです。もちろん素養がすべてではありませんが、影響があるという意味です。努力の差では埋まらない何かを体感することもあるでしょう。「なんでお前はいつまで経ってもタイムが縮まらないんだ」といったバッシングが飛んでくることも。後輩が入ってきたタイミングでは後輩に抜かれ、公式戦登録の枠を後輩に奪われたり。そんな状態で陸上に対していつまでもモチベーションを持ち続けることも難しいと思います。

反対にもともと足の速い人間は、普段から周りに賞賛されることも多く、努力をして0.1秒タイムを縮めたときの周囲からの評価も高いです。遅い人間がタイムを縮めても「いや、俺のほうが速いし」となってしまいます。

くだらないことのように思えるかもしれませんが、日々のモチベーションにも影響します。もちろん苦手な仕事では成果がなかなか出ないので、給料が上がりづらいといった現実的なデメリットもあります。

最終的に入社先を決める際には好き嫌いも絡んでくるでしょうが、エントリーの段階では好き嫌いだけでなく自分に合っているかどうかも合わせておいた方がよいでしょう。

では得意不得意はどのように知ればよいのか?

岩田氏:
自分の労力の割に周りの人がすごくありがたがってくれたり,喜んでくれたりすることってあるじゃないですか。要するにね,「それがその人の得意な仕事なんだ」って話で。逆に,自分的にはすごい努力して,達成感もたっぷりあるのに,周りからは「はあ?」みたいに思われることもあって。それはね,本人が好きだったとしても,実は不得意なことかもしれないんですよ。

アルバイトでも部活でも、自分が何か頑張ったことを思い返してみましょう。そしてそれに対する他者からの評価を思い返してみましょう。案外こういうのは他者評価が大事だったりします。

得意を深堀りする

例えば他者からの評価で「プレゼンが上手いね」と言われたときに、プレゼンが得意なら営業やコンサルタントかなと決めつけるのは安易です。自分のプレゼンのどこが他者に比べて上手なのだろうかを考えます。この時のヒントは「なぜ?Why?」です。なぜ私のプレゼンは上手と言われるのだろうか?

  • 論理的に伝えるのが上手
  • プレゼン資料作成が上手
  • 聴衆を引き込むような話し方ができる

など、いくつかの要因が考えられますよね。そしてさらに「なぜ?」を深掘っていくと、より自分を知ることができます。

  • 論理的に伝えるのが上手
    →なぜ?

    • 頭の中が論理的に整理されているから
    • 論理的な説明が得意だから
    • 説得力のある話し方ができるから
  • プレゼン資料作成が上手
    →なぜ?

    • 読み手(顧客)を意識してモノを作ることができるから
    • デザインのセンスがあるから
    • キャッチーなワードや挿絵を考えるのが得意だから
    • ユーモアがあるから
  • 聴衆を引き込むような話し方ができる
    →なぜ?

    • カリスマ性があるから
    • とっても活舌がよいから
    • 立ち振る舞いが引き込まれる感じだから
    • 話術で引き込まれる感じだから
    • メヂカラがすごいから
    • イケメンor美人であるから
    • ユーモアのセンスが抜群だから

ここまで深く掘ると、単純にプレゼンが上手だからプレゼンの仕事をしようというものではなく、いろいろな仕事に対して得意・不得意を考えられるようになるはずです。こういう作業を抽象度を上げるといいます。

フェチを考える

仕事において、自分はどんな働き方に幸せを感じるのか、どんなことが耐え難い苦痛なのかを考えましょう。

例えばわたくしの場合こんな感じです。

幸せを感じること

  • 自分にウソをつかずに正直に働けること(←これ最重要)
  • 難しいけど価値のある仕事に挑戦できること
  • とにかくチャレンジングな環境
  • 家庭と仕事のバランスを上手に取れていること
  • でも働きたいときにはガッツリ働ける環境
  • 自分の仕事に対して満足いく報酬を受け取れること

耐え難い苦痛

  • 社会貢献よりも自社利益を追求するような仕事
  • 自分がNoと思えるときにNoが言えない(聞き入れられない)環境
  • 上司を無能であると感じること
  • ノッてきて、「よし今日は終電まで頑張るぞ」と思っても残業禁止と言われるような環境

このあたりは個人の好き嫌いが結構でます。人によっては社会貢献なんて興味なくて自社利益(数字を作ること)に燃える人もいます。上司が無能であれば自分がすぐにのし上がれると思う人もいます。難しい仕事はイヤという人もいます。

事業内容(What)に対する好き嫌いも大事ではあるのですが、普段自分がどんな働き方をするのか(How)に対する好き嫌いも併せて考えてみましょう。

そしてこのHowの自己分析に役立つのが経済小説だと思います。半沢直樹しかり、リッチマンプアウーマンしかり。主人公に感情移入して、自分はどう感じるのか。ドラマや映画より、自分を知るには小説の方が良いでしょう。

よく見落とされがちで、でも大事な適性とフェチについて是非しっかりと向き合ってみてください。

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