【初心者向け】日本酒の伝道師が、日本酒のたしなみ方を教えます。

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最近グローバルにとても興味があります。先日も公衆の面前で大声で、上司に「シンガポール事業所に行かせてくれ」と言い放ってきました。さて、どうなることやら。

私は「将来、日本酒を日本で一番飲まれる酒にする」というミッションを自分に課しています。今はまだIT企業のサラリーマンですが、ここで成長しながら日本酒への感性を磨きつづけ、日本酒を日本で一番飲まれる酒にするために活動をします。

この記事を書こうと思ったきっかけですが、以前にも紹介をした日本で仕事がなくなってもグローバル企業で働ける人になる本を読んでいて、この見出しに影響されました。

→→→「あなたの好きなバーはどこですか?」

西洋では朝から一流の仕事をし、夜は一流のバーで酒を飲む。一流の彼らと交流を深めあうには自分が一流だと思うバーを知っていることが重要だと書いています。これは少しかたよった考えともいえますが、よく日本人は自分の価値観や意見を言わないといわれますね。バーを聞かれて「いつもその辺の・・」と言っていると、日本以外の人と会話をしたときに「ああこの人は、こだわりがなく適当に流されて生きている人」かと思われるのかも知れません。

こだわりのバーがある必要はないと思いますが、夜のたしなみを聞かれて何も答えられない状況は好ましくないと思います。海外のビジネスマンとコミュニケーションを取るときのことを考えて自分なりの夜のたしなみを意識しておくとよいかもしれません。

ということで、このエントリーでは日本酒の伝道師と称して活動中の私から、日本酒の楽しみ方、たしなみ方をお伝えいたします。基本的には初心者向けと書いていますが、ここに書いていることを理解されていれば、今の日本社会では相当な日本酒通と映ると思います。それだけ日本酒への理解は低いのです
そしてグローバルに出ていっても自国の酒としてしっかり説明できるようになります。ぜひモノにしていただければと思います。

日本酒のたしなみ グローバルに

日本に興味のある外国人とのコミュニケーションに持ってこいです。

私のお酒のたしなみ方

私はカクテルはボンベイサファイア×トニック以外はあまり好んで飲まないし、ボンベイは自宅で作れるようにしているため、あまりバーには行きません。バーに行くときはそのバーのマスターと会話がしたいとき、または知人との交流を目的にしていくバーが家の近くに一軒あるだけです。もう1つ、上手いベルギービールを飲ませてくれるバーも家の近くにあります。ここは日本では珍しくランビックが飲める店で、ビールが好きという人がいれば誘って連れて行くようにしています。

上記のようなケースでない場合、私は日本酒を飲みに行きます。社会人になった年のGWに飲んだ日本酒に心を打たれ、それ以来ずっと日本酒党なのです。自宅からも職場からも30分以上離れた池袋に毎週通いました。多くは一人で飲みに行きました
そこでそのお店の常連さんや大将から沢山日本酒のことやその人や自分の人生について語るという生活をしていました。自分の親以上に年の離れた人と会話をすると様々なことを勉強できます。世代が違うから共通の話題が少なく、その中でどうやって会話を楽しむのか。また共通点が少ない人にどうやって自分の仕事や価値観を説明するのか。ここで培ったコミュニケーションは仕事の現場でも大いに活かされました
いまは自宅と会社が徒歩通勤となってしまって、会社帰りに電車に乗って飲みにいくということが少なくなりましたが、それでも誰かと飲みにいくときの「トッテオキ」として私の重要な場所です。外国人の友人ができれば真っ先に連れて行きたい場所です。

多くの人と酒を飲みに行くときに日本酒の話をすると「あまり飲んだことないわ」という声が殆どです。これは若い人に限りません。
そしてマナーを知らないめちゃくちゃな日本酒の飲み方をしている人も時々います。好みだからなんでも良いじゃないかという人もいますが、相手の好みも考えながらその場のみんなが気持ちよくなれる気配りは大切です。それは日本人の得意とするところではありませんか。でも前提となる知識がないとそれも難しいので、ここで紹介したいと思います。

日本酒の飲み方

まず断っておきますが、私は唎酒師(ききざけし)等の資格は持っていません。一度は取得を考えましたが、金を取れば誰でも取れる資格である点と、ミニマムでもそれなりにお金がかかるのでまだ取っていません。(維持費が無駄ですから)ですのでここで紹介している方法やマナーなどは「日本酒の伝道師」を名乗る私の独学ですので、個人的主観もタップリです。
それを踏まえてご覧ください。

注文の仕方など

香りが良い系統の日本酒(鳳凰美田など)は、お酒が進んだ後に飲むとクドイと感じることが多いため、酔ってきてから飲むには適しません。したがって香り系の日本酒は始めのほうに頼むことが一般的であり、一緒に飲む人にも好まれます。ちなみに私は一杯目はビールを頼むことが多いです。一杯目から日本酒ということはほとんどないですね。揚げ銀杏など簡単な揚げ物とビールを一杯やってから日本酒に突入することが非常に多いです。

日本酒を注文するとき、好みを伝える際のキーワードは次の通りです。

1つも知らなくても全く問題ありませんが、上記のようなタイプを意識しておいて自分の好きなタイプをお店の大将や一緒にいる人に伝えると良いでしょう。ちなみにこれだけは気をつけたほうが良いですが、「フルーティタイプの燗付けはNG」です。お燗は味わい系の酒が適しています。ちなみにこれはウンチクレベルの話ですが、お酒は飲む温度で呼び名があります。
私もそらで全部は言えませんが、言える必要もないでしょう。詳しく知りたい方はコチラ→燗酒の温度【燗酒屋】

ここでは難しい話は避けますが、日本酒のタイプ分類は正確には4種類で薫酒や爽酒などがありますが、飲みの場でこういった専門用語を持ち出す必要はありませんから覚えなくて結構です。また正確には甘口や辛口といった基準は実際に口にしたときに甘いか辛いかとは一致しない場合があります。例に挙げた鳳凰美田は甘めと良く表現されますが、スペック自体は「辛口」に分類されます。もともと辛口甘口という基準は日本酒度計という計器を使って測定したものであって、これは飲み口とは一致しません。だからメニューに書いてある日本酒度は目安程度にしておいてください。
詳細が知りたい方はこちらのページをご参考に→日本酒度について|日本酒の種類と選び方

吟醸とか大吟醸とか純米とかヤヤコシイ

ワインの赤、白よりわかりづらいですが、理屈がわかれば簡単なのでここは丸暗記しておいてください。

【純米】
製造過程で「米・こうじ・水」以外を使っていないこと。純米の表記がない場合は通常、醸造アルコールが添加されている。
(目的は発酵のストップや水増しなどさまざま)
純米の表記は悪名高い三増酒でないことの証明でもあり、米本来の味を味わいやすい。

【吟醸】
米は中心部ほど純粋なでんぷんで、それだけを利用したほうが雑味がなくおいしいといわれています。そして米の40%以上を削り落として中心に近い60%以下だけを使った酒が吟醸と名乗れます。(60%残すことを精米歩合60%といいます。)

【大吟醸】
吟醸のワングレード上で、精米歩合が50%以下のものを言います。つまり、吟醸よりも更に贅沢に中心部だけ使うのです。

他にも山廃仕込や生一本など様々なことが書かれていますが、上の3つを押さえておけば困ることはないといってよいです。そして、上の3つは組み合わせで使われます。純米吟醸と書いてあれば、アルコール添加していない40%削ったもの、純米大吟醸ならばアル添なしの50%。削れば削るほど雑味が減るからおいしい。これだけ覚えておけば基礎としては十分すぎるほどです。
なお、削れば削るほどおいしいというのはあくまで一般論です。「70%くらい残しておかないと米本来の味とは言わん!!」という人もいます。ただ一般論は自分なりのスタイルを作り上げる土台には重要ですから、この基礎から自分のスタイルや好みを見つけていけば良いのです。
私の場合は純米であることは基本的に絶対条件で、大吟醸は香りが強すぎるので吟醸を選ぶようにしています。(同じ銘柄ならば値段も大吟醸より確実に安いですし)

注文するときは一合で注文することが多いです。ここで個人的に嫌いなのは升の中にグラスを入れて、升にこぼすように注ぐやり方です。(ちなみにあれも、便宜上は「こぼれた分を合わせて一合」です)こういう風にしか提供しない店もありますが、あれは辞めてほしいと個人的に思います。だって美しくないじゃないですか。仕方ないのでそういう注がれ方をした場合は次のように飲んでいます。
<升で出てくる酒の飲み方>

  1. グラスに口をつけ飲みながら升を取り出し、お絞りなどでグラスの周りの酒を拭きます。
  2. そのグラスは升には戻さずにテーブルにおいておきます。
  3. テーブルのグラスの酒を飲み、なくなったら升の酒をグラスに移します。
    この時、升の角をグラスに入れて移すとこぼれません。

やはり日本酒は片口(または徳利)で注ぐのが一番好きです。片口とはお椀のように口が広く、片方に注ぎ口がある酒器のことを言います。
↓こういった器です。↓

ビールでもやりますが、相手に酒をついでやるというコミュケーションは本当に大切です。これを的確にできるだけでグっと距離が縮まります。ビールだと注ごうとすると「おっちょっと待って」と一気にグイっとやる人がいるから気を遣わせてしまいますが、日本酒だとあまりそういう人がいないので、こちらも気を遣わずに減ってきたなと思ったら注いであげれば大丈夫です。私はよく自分に注ぎたいときに相手に注いで、次に自分に注ぐというやり方をしています。

料理との合わせ方

ワインほどセオリーや型みたいなものはありませんので、基本的に自由です。私なりの合わせ方は次のとおりです。

  • 香りの強い酒は、寿司のように繊細に味わいたいときは避ける
  • 刺身を食べるときは香り系の酒が良くあう。でも味わい系の酒もあり。
    どちらも違った趣がある。
  • 香り系の酒は基本的に白ワインの合わせ方を参考にする
  • 珍味系のツマミには味わいがしっかりしたタイプがよく合う。
  • 最後のほうには雑賀などの辛口タイプを飲みながら、漬物などで締める。

日本酒は料理と非常に相性が良いです。特に日本料理ですね。米と一緒に食べる和食料理なら、米から作られた日本酒だってばっちり合うというのは想像しやすいでしょう。
ワインと料理をあわせることをフランス語で結婚を意味するマリアージュといいますが、日本酒と和食料理の場合はさしづめ「既に家族同然の親戚づきあい」とでも言いましょうか。それくらい日本酒と和食はよくあいます。

通な楽しみ方

日本酒は栓の開けたてと、終わり寸前では味わいが全く変わってきます。これも日本酒の面白いところです。酒を片口に注いでもらうときに開封直後だったら「おっ口開けですね」といってみると大将とコミュニケーションをとるきっかけにもなります。
個人的には口開けと言われる開封直後の酒の味わいがなんとも好きです。こう、閉じ込められていたものが一気に花開く感じがするのです。

アルコール添加して水増しして水アメなどの添加物で味付けした酒は不純物が多いので悪酔いしやすいといわれています。その反面純米酒は不純物が少ないため悪酔いしづらいといわれます。とはいえ醸造酒ですから蒸留酒であるジンやテキーラなどと比べて胃に残りやすく、アルコールも残りやすいです。よく日本酒の量の3倍の水を飲みながら酒を飲むと良いといわれます。血中アルコール濃度も下がるので急に酔っ払うということも減ります。なので、日本酒を飲むときはチェイサーを頼むことをオススメします。これで翌朝もスッキリです!

日本酒のたしなみ

最後に

いかがでしたでしょうか。何か参考にしていただけるものがあれば幸いです。
以下は主に就活中の学生をはじめ若手向けのメッセージです。

日本酒はまだまだ若い人を中心に「オヤジの酒」のイメージがあります。私はこのイメージを払拭するために活動をしていますが、そもそもオヤジの酒なのであれば日本酒をたしなめばオヤジ世代の人ともコミュニケーションがとれるようになるということではないでしょうか。極端な例ですがカシスオレンジしか飲めないよりもよっぽど上の世代の人とコミュニケーションが取りやすいです。だってカシスオレンジしか飲めない女子大生みたいな若手を見て、「こいつとは話があわんかもな」と敬遠してしまいます。

学生時代と違って、社会人になれば付き合う人の世代の広がりはすさまじいです。営業職で取引先の部長が50代の人だった場合、適切なコミュニケーションが取れますか。若造としか思われない中で信頼を勝ち取ることは大変です。

プライベートまで仕事のことを考えたくないという風にネガティブに捉えるのではなく、「ビジネスシーン、将来のグローバル化で自分に高い効果をもたらすリベラルアーツ」とでも捉えて、お酒のたしなみ方も勉強してみてはいかがでしょうか。

こちらもどうぞ→必読!デキる男の飲み会テクニック!!【店選び編】

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