日本人のおかしなハングリー精神と錆び付いた牙、失った自立心

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今の日本人にハングリー精神はあるでしょうか。私はあると思います。ですが、これはちょっと変なハングリー精神だなーというのが私の考えです。

まずハングリー精神とは何ぞやという点に触れておこうと思い改めてググってみたのですが、Wikipediaもできておらずあまり辞書への掲載もされていない言葉のようです。その代わりにヤフー知恵袋やOKWaveで「ハングリー精神ってなんですか」という質問が良くあがっていますね。

この言葉についてはいくつかの解釈がありそうです。

  1. あくなき向上心
  2. 貧しい環境で育った為に、かつて味わった苦しい境遇をバネに死に物狂いになる状態
  3. 食うという人間本来の欲を糧に得る、火事場の馬鹿力
  4. 常にお腹を空かせたライオンのような精神状態

世界での死亡原因のトップが飢餓であり、いまでも1分間に17人が飢餓によって死んでいるというこの世界で、日本が世界と比べてハングリーとはいえないでしょう。しかし我々日本人もこのままだと豊かな生活から一変して貧富の拡大、一億総下流時代が待っているでしょう。これについては「そんなことなりっこない」と高をくくっている人たちや「どうしよう」と悩んでいる人たちと様々でしょう。

つまり日本人は将来、お腹がすくだけじゃなくて食えない人が増えてくるような重大なハングリー状態になるでしょう。しかし今の我々にいわゆる強烈なハングリー精神はありません。危機感は持っているのに。

I'm about to become lunch

これについては「誰かなんとかしてくれ」という方向に牙が向いている気がしてなりません。

×日本のハングリー精神:お腹すいた!誰かなんとかしろよ! 

○理想のハングリー精神:お腹すいた!俺がなんとかしなきゃ!

貧しくなったのは国の責任、社会の責任と言わんばかりに政治家を攻撃する。マスコミも煽るので降板を余儀なくされ、2000年以降の13年間の間に10も総理大臣が代替わりしている状態です。「誰か俺たちを救ってくれ、お前じゃない。次はお前が救ってくれるのか?なんだよお前もダメのか。」ということを繰り返している気がしてなりません。「自分たちでなんとかしようぜ!!!!」ぜひともこのように考えていきたいものです。牙を向ける先は国や政治ではないと思っています。

牙を向ける先は自分の成長と、付加価値創造へのコミットメントにしたらどうでしょうか。

人に牙を向けるのではなく、「自分がもっと成長する」ということに対してハングリー精神を活用する。通勤時間を利用して英語の勉強をしたり、自分の専門分野内外についてさらに知見を広めるために勉強したり、今以上に難しい仕事にチャレンジしたり、自分に牙を向けることで自分を成長させることが大切です。もはや私は国になんて何も期待をしていません。彼らは変な規制や税制で邪魔だけしないでいただきたいと考えているだけです。自分たちの経済がよくなるかどうかは自分たちが以下に頑張るかでしかないと思っています。

自分でハングリーにがんばった分は必ず自分に返ってきます。そして自分の家族にも返ってきます。このブログで何度も言っている通り、メビウスの輪なのです。そしてさらに頑張れば社会全体に還元されます。社会全体に還元されるほど社会に貢献した人は、それだけ高い報酬を得るでしょうし、そういう人をわれわれは賞賛してあげましょう。

国に期待をしていくら悪政を批判をしたところで、国からのテイクはビビたるもの。国民は1億人いますから。
もちろん国に期待をして自分たちはニュースを読んで監視しているだけ、何かあれば批判をするというのは楽でしょう。何か社会のためになる新たな価値を生み出すよりよっぽど。でも楽をしていては生きていけないほど日本の付加価値創造力は落ちているという事実をまずは認識しないと行けません。

なぜビジネスマンは世界一を目指さないのか?~日本貯金に頼るな!~でも書きましたが、日本人がこれまで言われたことだけやって、特にミスをしないで粛々と仕事をしていれば給料も上がって豊かになってきたのは、それだけ昔の人が頑張ってそういう礎を築いたからです。組織を強固なものにして、ジャパンブランドを世界に広め、日本製であるというだけでバンバン売れるようにしてきてくれたのです。
それが崩壊している今、これまでと同じような惰性運転で同じように豊かになれると思っている大馬鹿者は確実にリストラ対象に上がり、転職できる市場価値も無く、淘汰されて家族を路頭に迷わせることになるでしょう。

 

といいますか、やっぱり何より、もっとガツガツ行けばよいと思うんですよ。
言われたことだけやるなんてつまらないですし、ガツガツ行くからこそ楽しいですよ。

言われたことだけやるなんて、いつまで経っても”減点方式”での仕事しかできないじゃないですか。100点とって当たり前、90点だとあとの10点を反省しないといけない。でも上司には100点を求められるなかで、200点取るつもりで170点だったら、30点のミスじゃなくて70点の加点が認められますよ。

そうやってガツガツやっていくことで、社会全体には70点の加点が付加価値として提供されていく。素晴らしいじゃないですか

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