内定辞退の伝え方に関する議論を見ていて思うこと

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内定辞退の伝え方

採用側の意見として書こうと想いましたが、そもそも採用担当者も様々であり、正確に言えば会社によって様々です。

採用活動において人数が大事な会社は早く伝えてくれれば嬉しいでしょうし、少ない採用担当者で数を追っていたら学生一人ひとりに対する思い入れも少ないので、会って話したいとか、理由を知りたいとか、もう一度考え直してほしいとか、そういう気持ちも湧きにくい。だとしたらメールで全然OKだと思うし、訪問しての誠意は不要でしょう。
一方で、学生一人ひとりをよく見て、配属先の調整も丁寧にした上で内定を出している場合などは、社内での説明責任も発生する。現場の人からすれば「辞退?どうしたの?」という普通に湧いてくる素朴な疑問に対して「さあ、わかりません。彼のことは忘れてください」というわけにもいかない。そんな社内の論理を押し付けるなと思うかもしれませんが、ビジネスでもよくある話。

ということで、採用担当者の声という形で十把一絡げに捉えない方が良いでしょう。

いわゆるビジネスマナーと同様、相手によって使い分けるべきです。

内定承諾の前後で重要性は変わる

そもそも内定とは何でしょうか。

内定という言葉を調べてみても、おおかた「内々で決まっていること」という一般用語としての意味か、就活文脈の「始期付解約権留保付労働契約」が出てきます。

なのですが、就活の実態としては「最終面接で合格が出ること」を内定ということが多いように思います。まだその企業と始期付解約権留保付労働契約を結んだわけではないので、内定しているという表現は奇妙です。

最終面接合格後の辞退と内定受諾後の辞退だと、また重みが変わってくるという話。

一般的なビジネスの常識でも、契約を交わした後の一方的な解除は、万が一行うとしても相当慎重にするはずです。まあ合理性とは違うかもしれませんが、ビジネスの世界も義理を通すって大事だと思っています。多分「内定辞退なんてメールでいいやろ」と言っている人も、自分が直接交わした他社との契約が、契約後に一方的にメールで「無しで」を告げられたら違和感を持つと思うのです。

いずれにせよ、正解なんて特にないので、思うようにしたら良いとは思います。ただ私が就活生の親なら「選考中の辞退や合格後の辞退は別に良いけど、内定承諾後の辞退はちゃんとやれよ」というと思います。「ちゃんと」が何なのかは本人が考えるべき。


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