新卒で入社された方々は研修も終えて、現場配属され始めた方が多いのではないでしょうか。
研修と違って緊張感のある現場。多くの先輩がマジな目をして働いている状況を見ると、「自分にはどんな成果が出せるのだろう」という不安が生まれるかもしれません。
はじめは仕事を覚えることが大切!その中でも大事な「先輩への質問の仕方」について書いてまいりましょう。
ググレカスと言わせるな!調べてから聞け!
「ググレカス」という言葉は聞いたことありますね。ggrksなんて書いたりもします。要は「Google先生に聞けばわかるのに、なぜその手間を惜しんで先輩の時間を奪うのか」ということです。
Google先生だけではありません。社内にあるマニュアルなど、参照すべき資料は確認してから質問します。じゃなきゃマニュアルを作る意味がありませんからね。マニュアルに載っていないことを確認してから質問にいきます。
どこまで調べたのかを伝えながら質問する
ググレカスと言わせないために、「このマニュアルを見たのだが分からなかった」などとどこまで調べたのかを伝えます。「おお、こいつちゃんと調べてるな」と思ってもらえますし、調べ方についてのアドバイスも受けられるでしょう。
これにはもうひとつメリットがあります。先輩だって全てを知っているわけはありませんから、「それって○○のマニュアルに書いてなかったっけ?」「いや、書いてないんですよ」という無駄なやり取りが発生します。それを避けるために○○までは調べたことを伝えましょう。
場合によっては、マニュアルを全部調べたけど載ってなかったから質問したのに、先輩もマニュアルを調べまくる可能性もあります。んなバカなと思うかもしれませんが、こういう時間の無駄が結構あります。質問をする際には、どこまで調べたかを伝えるようにしましょう。
質問の論点を明確にする
特に最初のころは「何がワカラナイか分からない」という状況が多く、この状況で質問をしにいっても的を射た回答を得ることは非常に難しいです。自分が理解していないのはどの部分なのか?何を理解できれば疑問は解消されるのかというレイヤーに質問を噛み砕くことが重要です。
たとえばスマホを買い換えようとしているが、どの機種にしようか悩んでいるという状況。
ダメな例
「スマホ変えようと思うんですが、オススメありますか?」
これでは質問を受けた側はなんと回答をしたら良いか分かりません。自分が使ってるスマホを誉めて勧めるのが関の山でしょう。質問をする人は自分に最適なスマホを提案してほしいはずです。だとしたら自分にとってスマホを選ぶ上で重要な基準は何なのかを考え、例えば電池の持ちがソコソコで、カメラが最も綺麗な機種が良いとしたら、それはどれかを詳しい人に聞けば良いわけです。質問を受けた側も、カメラに拘りたいんだということが分かれば
カメラはどういうシチュエーションで使うことが多いの?
ペット動画を撮ることが一番多いです。
なるほど、じゃあShutter Speedが大事だね。だったらコレが一番良いと思うよ。
てな会話ですぐに結論に導かれるわけです。仕事に置き換えるとこんな感じ。
ダメな例
課長、明後日持っていく提案内容に悩んでいまして
何に悩んでるの?
提案内容AとB、どっちの方が効果的でしょうか?
んなもん知るかよ。自分で考えろ。そもそも今回の提案のゴールは?
今回は契約書のサインまでは難しいと思うので、まずは自社に興味を持ってもらうことが大事かと
そのゴールに対してはAとBのどっちが最適だと思うの?
Aです。
だよな。Bは押し売り感が強いしさ
上司に質問する必要ないじゃん!これ。
自分でしっかりと整理できれば質問をする必要がなかったはず。
上司を使うなら以下のように使わないといけません。
課長、明後日持っていく提案内容について相談させてください
何だ?
株式会社EnjoyWorkへの提案ですが、A案とB案で悩んでいます。今回の目的は10ロットの注文書をもらうことです。Bの方が強めのメッセージなので刺さるとは思いますが、ちょっと強引なので嫌われる可能性もあるかと。その点について課長の感覚値を教えてほしいです。
担当の安東さんとは何回くらい会った?
次が4回目です。一度ランチもご一緒してるので、お互い人間性も理解しあっているとは思っています。
だったら俺ならちょっとBでいく。お互い理解しあえてるなら、このBの提案も強引な印象は受けないと思うぜ?
なるほど。まだそういう強気な提案をしたことがなかったので参考になります。ありがとうございます。
これなら、質問の意図が明確で上司も何を答えたら良いかすぐに分かります。そしてちゃんと意味のある質問ができていて、より正しいと思われる選択をすることができました。
質問をするというのは先輩や上司、もしくはお客様との業務上のコラボレーションをするということです。お互いの時間を使うことによって、質問をしなかった時よりも高い成果を生むことができるのです。
特に先輩や上司というのは忙しいです。少なくとも新人の自分よりは圧倒的に忙しいはず。そして時給単価も高いです。私は社長に質問しにいくことも多いですが、質問文を一言一句考えたりします。時給に直すと私の百倍近くある気がしますし。
相手の事をしっかり考えながら、仕事をする。これはビジネスにおける行動の基本です。自分の質問が、先輩に迷惑を書けるものではなく、成果を高めるための質問にしていきましょう。そうすれば先輩たちはメチャメチャ親身になってくれますよ。