前回は飲み会幹事として、店選びのハウツーについて紹介しました。
本日は当日編といいますか、実際に飲みの席でどう振る舞うと良いのかについて述べたいと思います。
今回は特に「新人サラリーマンがオトコを上げる」ためにというテーマでお送りします。もちろん合コンでも使えるテクニックだとは思いますけどね。以下のようなメニューでお送りします。
- 幹事は
上座下座に座れ (←間違えました・・・) - テキパキとドリンクを注文する方法
- フードオーダー時のタブー
- 理想的なフードオーダーの仕方
- うんちくは持っておけ
- 先輩のグラスがなくなる前に「何にします?」
酒の席での振舞い方
別にルールではありませんが、お酒の席には振舞い方にはマナーがあります。たとえば席次などですね。こういうマナーって、知ってる知らないよりも「どれだけ気が利くか」が見えてきます。最近じゃ焼肉面接といって、企業の採用担当者が学生を焼肉に連れて行って、そこでの振舞い方を見ることでどれだけ気が利く人間かを探ろうとした採用方法もあるみたいです。
要はそういう席の場では、そいつの人間性が見て取れるというわけ。だったら思いっきりアピールしちゃいましょう!
では、さっそく一つ一つ見ていきましょう。
幹事は下座に座れ!
幹事は下座に座りましょう。大抵のお店の場合、入口に一番近い席が下座となります。間違っても奥には入らないようにします。ただ、お店に入った順番次第ではそのまま進むと自分が奥に行かざるを得ない時があります。そういう場合は「皆さん奥へどうぞ」と行って先輩たちを促します。絶対自分は下座に座ってください。
なぜなら飲み会でデキる男を見せるには、下座が一番都合が良いからです。上座に座った男は仕事ができません。物理的に。なぜなら上座は店員さんから一番遠いからです。
幹事の役割の一つに机の上をテキパキと片付け、店員さんが運んでくれる料理やお酒を素早くテーブルに並べるのも大きな仕事の一つです。たった一つだけ皿に残ったから揚げ(こういうのを遠慮の塊という)は、「はい誰か食べませんか?」と聞いてあげる(食べたくてウズウズしているけど言い出せない人が喜ぶ)とか、いったんとりわけ終わって誰も手を付けないサラダも自分で取り分けてしまってテーブルから下ろしましょう。
それから、宅上のお皿も適宜移動させたりします。いままでたこわさに箸が届かなかった人の前に移してあげましょう。こういうのがテキパキとできると飲み会がスマートになります。
テキパキとドリンクを注文する方法
特にファーストドリンクはスピーディにが命です!みんな早く飲みたくてうずうずしているのですから、時間をかけない!全員が同時に頼むファーストドリンクは持ってくるのにも時間がかかりますからね。理想的なのは「生じゃない人!」と言ってしまうこと。8割がた生ビールを頼むので、2割のオーダーだけを聞けばOKです。こっちの方が断然早い!
ちなみに基本的にはファーストドリンクオーダーの時点ではフードのオーダーはしないようにしましょう。なぜなら一回言い始めると止まらなくなってファーストドリンクのオーダーがなかなか送信されないからです。
フードのオーダー
フードのオーダーは腕の見せ所です。ただタブーもかなり存在するので、しっかりと押さえておきましょう。
フードオーダー時のタブー
- はじめに漬物の盛り合わせを頼む(ラストに頼みたいものです)
- はじめに締めモノを(ご飯ものや焼きそばなどの)頼む
- 肉ばかり、魚ばかり、フライばかりなどバランスを考えない
- 自分ひとりで食べる用の注文をする(ラーメンなど)
- パクチーや牡蠣など、好き嫌いがあるメニューを断りなしに頼む
タブーばかりで面倒くさいって?そんなことは言わずに、マナーをマスターしましょう。マナーというのは必ず理由があります。たとえば漬物なんてのはおなか一杯になった時に摘まむ料理として右に出るものはいません。おなかに優しく塩気があってつまみにもってこいです。それを一番初めに頼むってのは、「ワシが締めに歌いたかったサライを先に歌いやがって」という風に怒りを買う恐れがあります。気をつけましょう。
理想的なフードオーダーの仕方
フードオーダーはテキパキとやりましょう。理想はドリンクがそろって乾杯をし終わった直後くらいですね。フードオーダー時に私が心がけていることを紹介します。
- たこわさなど、すぐに出る品を必ず注文する
- 人数を見て、小さな皿の品は2つ頼む
- から揚げなどの個体のものは避ける(数が面倒)
- 魚、肉、野菜をそれぞれ別の調理法で選択する
- 旬の特別メニューは頼みたい
- 「他に何か注文したい方いますか?」と聞く
要するに、どれだけ参加した相手を気遣うことができるかということです。ここで紹介した注文方法ができれば、よっぽどうるさい先輩がいない限り「頼りになるわ!」と褒められること間違いなしです。
うんちくは持っておけ!
これは賛否両論あるかもしれませんが、うんちくを(上手に)語れる人が飲みの席にいると、盛り上ります。そして注文する人がそういう人だと頼りになるんですよ。例えば年中美味しいといわれる鯛という魚ですが、桜の季節にはほんのりピンク色に染まり、もっとも美味しくなります。この時期の鯛を桜鯛と呼んだりもします。
「鯛って今の季節が一番おいしいんですよ。桜にちなんで桜鯛とも言われています。せっかくなので頼んでみましょう!」と言ってくれて注文してくれる人と「なんでも良いから鯛にでもしてみるか!」という人、どちらが頼りになりますか。「一番おいしい鯛を食べているんだ」って知って食べるだけで有難みが違うでしょ?
ただ、うんちくをひけらかしすぎるのは良くありません。自分の自慢のためじゃなく、相手に楽しんでもらうことを第一に考えましょう。
先輩のグラスがなくなる前に「何にしますか?」
先輩のグラスがなくなる前にしっかりと「次何にしますか?」と聞くことが大事です。私も大事な飲み会では常に周りの人のグラスの残り具合に気を遣っています。それから自分が追加ドリンクをオーダーするときに、他の人にも聞くこと。ただし人によっては自分のペースを崩されたくない人もいるので、その点は注意が必要です。
相手の飲む量を知っていたり、様子から酒の進行具合をうかがうことができれば「ウーロン茶にします?」と聞いてみるのも良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか。当たり前の話もあれば、私安東が個人的に気を付けているものもあります。
中には「そんな気を遣いたくない」と思っている人もいるかもしれません。ですが飲み会でデキる後輩を演じるのも、結局は自分のためですよ。飲み会奉行だと認識されれば顧客との接待の主力選手になれるかもしれないし、そうすると部内の評価も上がっていくでしょう。上司と酒を飲む機会が多くなればなるほど、上司からいろいろ教えてもらうことも増えるでしょう。上司から気に入られれば、美味しい仕事を回してもらえるかもしれません。結局は自分のためです。
もちろん冒頭に記載したとおり、合コンやサークルの飲み会などいつでも使えるテクニックだと思いますので、皆様ぜひご活用くださいませ。