多くの人が「怒られたくない」という感情の使い方が下手くそだ!!

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仕事
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主に若手~中堅の方向けの内容となりますが、怒られたくないという感情を効果的に利用しましょう!そうすることで仕事の精度を上げながら、評価されることができるようになります。2つのポイントを抑えて、効果的に「怒られたくない」という感情を利用しましょう。

私見ですが、多くの人がPoint 1をあまり意識しておらず、Point 2の「怒られたくない」ばかり意識している気がしています。皆さんはいかがでしょうか。

◇【Point 1】「これをやったら怒られるかも」を意識する◇

このブログっぽくないちょっとネガティブな表現ですが、これが非常に効果的なのです。人はなかなかもろいもので、易きに流れてしまいがちです。仕事においてもつい手を抜きたくなることがあります。そんな時に上司の顔を思い浮かべて「今やろうとしていること、これを報告したときに怒られないだろうか」と考えてみるのです。それを繰り返すことで上司の視点も培われてきます。
近代の仕事は非常に多様化していますからマニュアルが存在しないことの方が圧倒的に多いです。つまり人それぞれ仕事の仕方が違うということです。そんな中、自分だけのやり方で突き進むのではなく他の人の仕事の仕方から良いところを盗むというのも非常に重要なことです。上司に怒られるかどうかを考えるということは、つまり上司が同じ立場だったらどう行動するのかを考えることになりますし、上司の仕事の仕方を盗むことにも繋がります。

この考え方は田村耕太郎氏の著書君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?で紹介されている悪魔の代理人(デビルズ・アドヴォゲイト)を持てという考え方とも似ています。
もともと悪魔の代理人とは、カトリック教会における列聖(聖人として認められること)という儀式で使われた言葉です。神の代理人が「この人は聖人の地位で良いのでは」と指名した人に対して悪魔の代理人が異を唱え列聖調査が開始されます。そして神の代理人が悪魔の代理人を説き伏せれた場合に、聖人として認められるという儀式です。これは比喩であり、意味としては「心の中に、自分に対して反対意見をいう人を持っておこう」というものです。

たとえば報告書を書くという業務で考えます。
「よしできた。明日、課長に提出しよう。」と思ったときに、明日の提出前に自分の中で課長の立場になって考えるのです。いつも注意されるような注意点が抜けていないか?文章の意味は通るか?第三者が見て意味のとおる日本語になっているか?など様々なチェックをします。これによって明日実際に怒られる可能性は格段に下がりますし、上司から見ても「いつも言っていることが身になっているようだ」と成長を認めてもらえます。そして何より自分自身で考えて課長が納得する報告ができるようになったということが大切です。心の中に上司がいるとはいえ、それはもう自分自身の血や骨となっていることなのです。

怒られないように自分の中で、上司の目線で自分の業務をチェックする。これを繰り返すことであまり意識しなくても自分の仕事の質が上がるようになりますし、周囲からみても「彼は注意したことを早く吸収する」という風に思われるでしょう。
アニメ聖闘士星矢の有名な台詞に「聖闘士に二度も同じ技は通用しない」というものがあります。ビジネスにおいても、一度怒られたことについて、次からは自分自身の中でそのチェックをして、二度は同じことで怒られないようにしていくことが大切かもしれません。

 ◇【Point 2】怒られるべき時は、素直に怒られよう◇

どれだけ注意深く仕事をしていても、常に怒られないような人はいません。特に新人の人ならなおさらでしょう。そこでいざ、怒られるシーンに遭遇したときにやってはいけないことは「怒られないように取り繕うこと」です。
そもそもなぜ怒るかというと、相手に問題の重要性を認識させて、二度と同じ問題が発生しないようにするためです。言葉で伝えるだけで良いではないかという議論がありますが、今回は論点から外れるのでその点は無視して、「怒る=指導する、叱る、怒る、注意する」などの意味を全て含めます。

怒られないように取り繕うことのデメリットは次の通りです。

  • 怒られるという非常にリターンの大きい成長の場をなくしてしまう
  • 問題を隠蔽したりすると、怒られないだろうかという不安がいつも付きまとい、ストレスと戦うことになる。
  • 取り繕うがゆえに正確な報告ができずに、自分の業務に影響を与える
  • のちのち、もっと怒られる可能性がある
    (「なんでもっと早く言わないんだ!」がプラスされる)
  • 隠蔽がばれたときに、ホウレンソウができない人、虚偽の報告をする人、嘘をつく人というレッテルが貼られる。

こんなの最低です。私は怒られる事案が発生した場合こそ、真っ先に報告していました。どうせ怒られるんですから、早いに越したことはありません。そして上司にも一緒に自分が起こしたトラブルを助けてもらったことも何度もあります。早めに報告してキズの浅いうちにケアをすることを心がけてきました。一時的には怒られて凹むこともありますが、凹むことがなんですか?怒られた回数で給料が変わるのでしょうか?もし変わるとすれば「怒られまくった人のほうが給料は上がる」という方が可能性は高いでしょう。同じことで何度も怒られていたら話は別ですが、挑戦して失敗して、挑戦して失敗してという風に怒られまくった人は成長するに決まっています。
精神的に一時的なショックを受けるかもしれませんが、それを考えても「怒られるべき時に怒られる」という考えは、非常に多くのメリットを生み出します。ですから怒られないといけないことをしてしまったときは、Point 1の「怒られないように」の発想は一切捨てて、ガッツリ怒られてください。

怒られるべきときに、ちゃんと怒られるメリットは次のとおりです。

  • 怒られることでミスの重要性を認識し、今後の意識向上に繋がる。
    極端な例でいうと「次からは気をつけよう」と自分で思うのと、こっぴどく怒られた後では、その事例に対する注意の仕方が変わってくるのは当然ですよね。
  • ホウレンソウがしっかりできる人だという印象を持ってもらえる。
    正直な人という印象を持ってもらえる。
  • 問題がこれ以上大きくなることを防げる
  • 怒られたくないというストレスを抱えこまないでよくなる

◇最後に◇

まとめると、次のようになります。

怒られないように、上司やお客様の視点で自分の仕事を客観視する。
でも怒られるようなミスをしたときには、それから逃げちゃダメだ。

心理的に怒られたくない気持ちは分かりますが、そこを一歩こらえて自分の成長のために怒られに行きましょう。正直な姿勢は非常に高く評価されるはずです。

「逃げちゃダメだ」で思い出しましたが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版QのDVD、ブルーレイが発売されましたね!私は非常にエヴァファンなので、もちろんゲットしてゴールデンウィークのお供です。

 

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