働きがいを求めるなというブッ飛んだ意見ではありますが、読んでみると納得。氏は働きがいとは求めるものではなくて自分で作り出すものだと言いたいのです。
これは非常に納得します。多くの人は何かと会社や社会から与えられるものだと思っている節があります。例えば「残業が多くてイヤだ」という発言は「会社から残業をさせられている」という被害者意識の表れだと思っています。残業は自分の仕事が遅いから、本来やらなくても良い仕事を断れずに引き受けてしまったから、周りに対して遠慮してしまっている自分のせいだと私は確信しています。【残業したくないけど、してる人】に読んでいただきたい記事で書いたようにどうしようもない残業(不可抗力により発生する残業)以外は自分のせいだと思っています。
ということで、モチベーションが下がってしまったり、「なんで俺はこの仕事をしているのだろう」と思ったり、転職したくなったときには次のように考えると良いです。それでどうしてもモチベーションが上がらないこともあると思いますので、その時は転職など別の道を考えましょう。
1.その仕事の社会的意義に着目する
個人的な感想ですが、FUNとして好きな仕事は「好きで居続ける」ことは難しいと考えています。たとえば芸能事務所の仕事について、「芸能界が好きだから」という理由ではおそらく長続きしません。人の興味とは簡単に変わってしまうものです。もし芸能界に興味がなくなったり嫌気がさしたときにどうやってモチベーションを保つのでしょうか。
ただ、例えば芸能界は社会に対して影響力を大きく持っているところに意義を感じていて、「芸能活動を通じて多くの人を勇気づけたい」といった社会に対して自分が影響を与えるということに意義を感じていたらどうでしょう。もちろんそれ自体が嫌いになる可能性もありますが、よっぽどのことだと思います。影響力があることは変わらないし、それによって勇気づけられる人が大勢いることも事実です。だからこそ、モチベーションが低くなったとしても「これは俺にできる、俺がやるべき大切なことなんだ」と強い社会的衝動を持つことができます。
少し例が浮世離れしていますので、会社のケースで説明します。会社として事業活動を行っているということは、少なからず社会から必要とされている事業としてとらえることができます。つまりその仕事は必ず社会や誰かのためになるのです。嫌な仕事でも誰かにありがとうと言ってもらえると嬉しくないですか?ありがとうと言われない仕事だとしても、誰の役にも立たない仕事ではないと思います。自分で自分に対して「今のお前の仕事は~~という意義があった」とほめてあげましょう。そうすることで自分自身の仕事に対して楽しさだけでなく納得感ややりがいを感じられるはずです。
そしてこの考え方を常にしていると、仕事の仕方がマックジョブではなくなります。「言われたことをやる」ではなく「社会や人のために自分が何をできるか」という風に考えるようになるため、必然的に上や周囲から見たときの評価も上がることでしょう。
反対に、やりがいを一切感じられない仕事もありますね。やらなくても良い仕事をやっているケースもあります。たとえば予算を消費するためだけの道路工事なんてものは私は絶対やりがいを感じません。そういう仕事からは身を引いて、社会的意義のある仕事に就くことをお勧めいたします。
2.自分の将来に期待する
仕事の成果や成長というものはすぐには実感できません。もがいているときのほうが人は成長するとか、苦しんでいる時以外は人は成長しないという人もいるくらい、辛い時期というものは大切です。そして失敗ばかりしているとモチベーションは下がりやすいですが、こういうときには「将来の姿」を想像するのです。自分が今やっている仕事は将来「~~という現場を経験した」という一つの箔になるかもしれない。出世コースの一つとしての地方転勤であるから2年は我慢する。など今の状態だけみるとモチベーションを上げづらいことでも、将来の自分への投資だと考えると非常にポジティブになれることがあります。
反対に将来性もないような激務、かつつまらない仕事からは早く身を引くことをお勧めします。
66+34+(-53)+(-47)=0 ?? いえいえ、答えは200なんです。でも書いたとおり、辛い経験というのは、将来の自分が振り返ったときには「人生の濃さ」を感じられる大切なものであると思っています。
最後に、GLAYのBibleという曲の歌詞を引用します。
♪どんな不幸せもいつか「懐かしさ」と呼べる友になる
MovieはGLAYOfficialチャンネルのものです。