【残業したくないけど、してる人】に読んでいただきたい記事

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プライベート
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残業には3種類あると思っています。

  1. 不可抗力により発生する残業
  2. 自分のせいで発生する残業
  3. 心理的に自ら行ってしまう残業

まずはこれらについて説明します。

【私が考える残業の種類】

1.不可抗力により発生する残業
これは分かりやすいと思います。自分が発生を阻止しようがなく、仕方なく発生してしまった残業と考えてください。たとえばお医者さんだとして、近くの小学校で食中毒が発生して多くの患者の対応をするためにシフト時間では終わらず残業となる、というのが例です。

2.自分のせいで発生する残業
さまざまでしょうが、自分がミスをして例えばそのクレーム処理に追われる場合や、今日までに自分が作成すべきだった資料を完成できなかった場合などがあります。

3.心理的に自ら行ってしまう残業
日本人はなぜ仕事の効率が悪いのか?海外と比較して解決策を探す。

このエントリーでも記載しましたが、日本人は周囲に気を遣って残業するケースが非常に多いです。隣の人が残っているから帰りづらいとか、先週インフルエンザで休んじゃったから残業して少しでも挽回をアピールしなきゃとかです。

【残業をどう減らすか】

上記の分類の中で1については不可抗力なのであらかじめ対応をするなどして残業を減らすことができません。ですが2と3については減らすことができますね。もちろん簡単にはいきませんが、できるかできないかという点で考えれば「できる」ということです。

まず2の自分のせいで発生する残業については、やるべきことをしっかりやるというところに尽きるかと思います。月並みすぎるので1つ効果的な例を挙げます。
やるべきことをしっかりやるために、仕事を先回りして行うということが有効です。私が尊敬している先輩の一人に、「いつも自分が明日休んでも大丈夫なように仕事を運んでいる」というポリシーの人がいます。この方法であればそもそも仕事に追われて発生するミスや、作業遅延により発生するトラブルやクレーム、仕事の増加ということを防げます。作業遅延によって仕事が増えるケースは多々あります。「納期を守れなかったんだから、一つはこっちの頼みごとを聞いてくれよ」と頼まれるケースなどです。
反対に仕事を前倒しで行っていると突発的な仕事のためのバッファにもなりますから、例に挙げたクレーム対応が入ったって対応が出来るわけです。だから彼は前もって決まっている打ち合わせなどがない日は突発的に休むこともあります。でも誰も困らない、自由に働けているのです。(これは私は全然真似できていませんが、目指したい姿です)

次に3の心理的な要因で発生する残業についてです。これは周囲に「小野田さんは残業をしない人間だ」と印象付けることが有効です。たとえばデスクに「No残業運動実施中!」という紙を張っておくというのはどうでしょう。近所の人や席に来た人に「なにこれ?」と聞かれるでしょうからそこでアピールするのです。そうするとあなたに残業を振るほうも、ちょっとためらいますから益々定時で帰りやすくなります。そしてここで大切なのが、「定時で帰っても、他の残業している人と同等かそれ以上に仕事の成果をあげること」であり、その上でアピールするのです、「残業しないほうが毎日リフレッシュして仕事ができて、その分能率も高い!そしてプライベートの時間もたっぷり確保できて素晴らしい」と。

【残業を減らすメリット】

沢山思いつくので列挙してみましょう。

  • プライベートの時間が増える。
  • 勉強する時間も増えるからその分会社での成果も上がりやすくなる。
  • 早寝早起きの健康的な生活が送れる。
  • 居酒屋のハッピータイムから飲める。
  • 絶対残業しないと決めるから、そこまでに仕事を片付けようとするモチベーションが違うため、時間単位の仕事効率が高い。
  • 家族と一緒に夕食が食べられる。
  • キチっとした人という印象を周りに与えられる。
  • 睡眠時間もたっぷりとれるから仕事中に眠気と戦うなんてアホらしいことをしなくて済む。
  • 本当に必要なときは残業すればいいので、常に終業時間~終電までというバッファを持っている(反対にいつも終電まで残っている人は、本当に必要で時間を使って解決しなきゃいけない仕事は徹夜をすることになる)。

あと100個くらいある気がしますが、とりあえずここまで。(ちがうか。)

【残業を減らすデメリット】

残業前提で、それも考慮した給与体系になっている場合は残業代がなくなると大変ですね。(個人的にはそんな会社はブラック企業といってよいと思います。)あとは19時に家に帰ってもすることがないから残業しているという人にとってはNo残業はつらいかもしれません。いつも上司を含めていろんな人からの依頼を「全部笑顔で受けてた」Yesマンの人は一時的に評価が下がるかもしれません。ですが、今回の記事ではそのように「残業をしたいという点について頑なな人」は対象としません。

【残業をしない/させないために】

そもそも残業なんか前提にしちゃいけないと思うんです。どうしようもない場合は別ですよ、工場で事故が発生して事態収拾に徹夜するケースだってあるかもしれません。でもそれはアクシデント時ですよ。それもどうしようもないケースにだけ適用すべきだと思います。
残業をしない/させないためにはそういう気配りや対応が大切だと私は思います。例えば他人に仕事を振るときには定時を越えては依頼をしない、相手がその仕事をすることで定時を越えそうなら依頼はしないという配慮が必要です。または「明日でも良いから」と添えるなどです。

振られる側はその仕事を本当に残業してやらなきゃいけないのかを考えましょう。そして振ってきている人に聞きましょう。「いや別に明日でも良いんだけど」と言われたら明日にまわすのです。明日ネットサーフィンをする時間をつぶして、出席する必要のない会議に出るのを辞めて、2時間かけて明日作る予定を30分短縮してやりましょう。明日やる方法はいくらでもあると思います。
または「なぜこんな時間に頼んでくるのか」と問いましょう。今回ばかりは受けなくてはいけないかもしれませんが、以後考え直して残業前提の仕事の振り方を改めてくれるかもしれません。

【最後に】

残業したほうが評価されるという構造もあるかと思いますが、アメリカでは残業しない人が評価されます。これはアメリカが優れているとか正しいのだとかを言うつもりではなく、つまり残業が正義か罪かなんて絶対的なものではないのです。だから日本で残業を断っていると評価されないというのも普遍的なものではなく、自分の周りから変えていけるものだと思います。残業をしなくても成果を出せていればどうやってその人を貶めることができましょうか。
自分が残業しないでも、いや残業しないことによって効率的に働き高い成果を上げる、そしてそれを周囲に伝播してみんなが実践すれば、その職場環境はみんなが健康的で成果も高く、素晴らしいものだと思います。自分が働きやすい環境を自分で作ってみようではありませんか。

追記:

記事公開後に「残業はペナルティの対象として存在するべき」 残業は悪という風潮を若い世代で作っていこうというエントリーを見つけました。残業は悪であるという点で全く同意ですし、かなち近いものを感じます。そしてこの人メチャメチャ文章が上手い。。。参考にさせていただきます。

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