さて、タイトルのような計算式
もちろん算数においては答えはゼロなのですが
人生に当てはめるとどうでしょう?
というのが今回のテーマ。
辛い経験、たとえば仕事でのミスや怒られたこと、
大事なものを無くしたこと、失恋、事故に遭う…
などなど沢山あると思います。
時には涙で枕を濡らし、時には誰かにぶつかることもある。
そんな辛い経験はやっぱり避けて通りたいなぁと思います。
一旦話がそれますが、皆さんはギリシア神話をご存知でしょうか。
ギリシア神話の中でもとりわけ有名なお話「パンドラの箱」のお話をここで少しだけ挟みます。
昔々、あるところにプロメテウスとエピメテウスという兄弟の神がいました。
プロメテウスとは「先に(プロ)考える者(メテウス)」という意味であり、先見の明を持つ神です。
そのプロメテウスが人間に火を与えました。寒いし暗いし、哀れんで火を与えてくれたのです。
ディズニーシーの火山の名前がプロメテウス火山なのはそこから来ているのではないかと想像しています。
ゼウスは火を人間に与えようとしませんでした。
人間にはない優位性が火だったからです。
火を与えることで人間が神と同様の力を得るのではないかと心配だったのです。
※この点は聖書の知恵の実ととても類似している。
知恵を人間に与えてはならないと思っていた神様に反して、人間は知恵の実を食べた。
火を与えたプロメテウスは思いっきり罰せられましたが、
ゼウスは人間も苦しめようとします。
そこでパンドラという女性を作りました。
パンドラとは「全ての賜物」の意味で、あらゆる神から美しさなどの賜物を与えられました。
パンドラは箱を持って、プロメテウスの弟エピメテウスのところへ行きます。
エピメテウスは後で(エピ)考える者(メテウス)なので、
美人を見て、何も考えずに家に入れます。
パンドラ 「あなたの唇は何のためにあるの?」
エピメテウス 「物を食べたり話したりするためだ」
パンドラ 「キスはしないの?」
エピメテウス 「キスとはなんだ?」
パンドラ 「こうするのよ」
エピメテウス 「うっっっっっっっっ」
その後エピメテウスはパンドラが持ってきた箱を思い出し、
彼女が寝ている間にあけてしまいます。(後で考える者だからここは皆さん知ってのとおり。
箱の中から悪、不幸、犯罪、喧嘩、事故
など悪いことが飛び出してきました。
慌ててエピメテウスは蓋をしたが、
時、既に遅し。
こうしてそれまでは何の苦しいこともない楽園だった世界が、
現在のように苦しいことを乗り越えていかなきゃいけない世界になりました。
聖書でも同様ですね。
知恵の実を勝手に食べた人間に対して、
男には働く苦しさを、女には出産の苦しさを与えました。
でもここで考えてみる。
神様って無駄に僕らにつらい思いをさせるわけはないだろう。
といことはこれらにもなんらかの意味がある。
僕が考えるに、つらいことを経験すると人は成長する。
楽園のような世界で、何も苦労することがないと
人間ってどうなるんだろう。
わがままで、食べて飲んでばかりいて
堕落した生活の中でぶくぶく太って、
それはそれは尊敬することのできない大人になるのではと思います。
人は苦労することで成長できる。
これはワークスアプリケーションズのCEO牧野さん
がいつも言っていることです。
更に僕が思うのは、
「楽しいことも辛いことも、どちらも振り返れば良い思い出」
だと思うんです。
辛いことはその時はマイナスの体験かもしれないけど、
マイナスだからってそのまま引き算するじゃなくて、
絶対値で考えてやればいいんです。
だから神様は僕らに辛いことも平気で与えてくれるんだと思います。
死ぬ間際、自分の人生を振り返って、
「楽しいこともたくさんあったけど、辛いことのほうが多かったわ」
ってちょっと悔しがるんじゃなくて、
「楽しいことも辛いこともメチャクチャ沢山経験できた。
70年という短い人生だったけど、その70年間、誰よりも濃縮された
濃い時間を過ごせたと思う。」
って言いたい。
『人生の経験は絶対値で考えてみる。』
楽しいことと同じように辛いことも愛したい。
ギリシア神話のパンドラの箱の話には続きがあります。
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エピメテウスが箱を閉めたとき、悪いものは全部出てしまいましたが、
中に一つだけ残っているものがありました。
それが希望です。
だからどんな絶望と思える状況でも
希望だけは抱きながら頑張っていけるんです。
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そう、辛いことの後には乗り越えた達成感や成長、
その後の楽しいことが待っている。
希望を常に忘れずに前向きに生きたいものです。
ちなみに
プロ(前に)、エピ(後に)はプロローグやエピローグとかがイメージできます。
Preが前にっていうのもここからきています。
パンドラが全ての賜物、でも開けちゃダメ。
っていうのは映画アバターの星にも上手に表現されていますよね。
ギリシア神話って文献として残っているものは少なく、
親から子への伝承で伝えられたものです。
地域によって伝えられ方も違います。
皆さんが知っている話とは違うところがあるかもしれませんが、悪しからず。
コメント
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