いま、英語等の勉強をしないタクシー運転手は駆逐されるだろう

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10年後「なくなる仕事」は… | web R25

このような話が最近多いです。今の仕事の30%は10年後に機械に置き換わっているとか、馬車がなくなって自動車になったら御者がいらなくなった時のように、仕事そのものがなくなる可能性もあります。

とくに昨今のテクノロジーの進歩はすさまじいものがあります。そしてテクノロジーの進化がもたらすビジネス革命にもうみんな気づいているはずです。インターネットが発達しただけでなく、それによってAmazonなどのネット通販が非常に便利になり、かなりの市民権を得ています。音楽だってYOU TUBEで鑑賞できる時代です。

さて、タイトルの件です。先日西麻布から赤坂までタクシーに乗ったところ、「僕今日が初日なんです!道分からないので教えてもらえませんか?」と、とても若いにぃちゃん運転手に言われた。そこまで清々しくカミングアウトされたことに驚きましたが、知らないものはしょうがないのでメチャメチャ眠かったから眠りたかったけど、逐一案内をしました。

その過程でいろいろ喋っておったのですが、大学院修士課程を修了し、就職が見つからずにタクシー運転手になったとのことで、少し胸がいたくなりました。ちなみにマクロ経済のなんとか(酔ってたのでうろ覚え)が専攻だったらしいのですが、そもそも大学院に行った理由が「就活が上手くいかなかったから」とのこと。で、「この道に入ったからには極めますよ!」と最後に言っていた。

多くのタクシー運転手が失業する未来


この運転手さんの経歴はまさに大学学部卒業生と博士課程修了生の進路図比較・・・学生の人はこの現実を必ず知っといたほうがいい と重なるところがありますが、今回は「学歴と就職」などについて多く書くつもりはありません。(またの機会に)

今回書きたいのは未来の準備をしようということです。

Googleが主導する形で自動運転者(人間が運転しなくても動いて目的地まで運んでくれる車)の開発に、各メーカーがやっと本気になりました。トヨタは2015年から部分的に(高速道路のみ)実用化するといっています。個人的な感ですが、2020年には完全自動運転が実現されて、個人でも所有する人がいることでしょう。もちろん法律上の様々な問題を突破しないといけませんが、おそらく2030年くらいには免許なし(もしくは簡易免許のような形)で車に乗れる時代が来るでしょう。

R2D2 goes 4WD

Googleは自動運転者について「魔法の絨毯」という表現をしていました。これはとても面白い表現ですね。でも魔法の絨毯が一般普及したらタクシーの運転手はいらなくなりますよね。タクシー業界も自動運転者を採用し、次のような世界になることが予想されます。

  • GPSからの映像や中央からの情報をもとに、タクシー見込み客が増える地域を予測し、流すことができるようになる
    (人間が頭で行っていたものをデータ化し、それに忠実に運用可能になる)
  • 高級タクシーとして、運転手のような人が乗車したタクシーは残るであろう。
  • ほとんどのタクシーは自動運転なので、乗務員の人権費は皆無
  • 人権費が浮く分、初乗り300円くらいにして、手軽にタクシーに乗れるようになる

大きく社会が変わるわけです。そして個人が所有する自動車も自動運転者になるでしょう。中には「自分で運転したい」からと自動運転者を拒む人もいるでしょうが、それは今の時代でまだオートマじゃなくてMTに乗っている人がいるのと同じだと思います。(予測できない人の運転より、全ての車が自動運転になったほうが制御しやすいと思いますが)

ざっくりとした未来予想ですが、つまり運転手という職業がほとんどなくなることが予想されます。一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の資料によると平成22年のタクシー運転手の数は37万人を超えています。この数が自動運転車の登場を境に激減していくでしょう。

これは何もタクシー業界に限らないのですが、あなたの仕事は30年後も存在するか、自分はそれで食っていけるのかについて改めて自問自答する必要があると思います。タクシーの例でいうと「自動運転車なんてモノを作ったGoogleやメーカーが悪い」とかいうのはナンセンスです。事故を減らすことを目的にという社会貢献をしようとしているのに、自分らの都合で自動運転車を悪者にしちゃいけません。時代は移り変わるのです。それに順応する力を身につけないと。

未来の自分へ投資


ではどういう準備をしたらよいのでしょうか。カギになるのがポータブルスキルという考え方です。今いる会社でだけでなく、業界を飛び出しても通用する、据え置き型でないポータブルなスキルのことを言います。ポータブルスキルとは何でしょうか。これからの時代だと次のようなスキルがポータブルスキルといえるでしょう。

  • 英語を始めとした外国語を扱えるスキル
  • コミュニケーション力
  • ロジカルシンキング
  • 問題解決力
  • 一般教養
  • ITスキル(特にパソコンやタブレットなど業務デバイスを操れ、Excelなどのソフトウェアを適切に扱える力)
  • 情報吸収力(ニュースや新聞から何が起きているか、真実は何かを把握したり、自分の仕事に役立てる力)

これらを身につけるのにお金などの投資は絶対必要かというと、そうではありません。今の仕事をしながら、空いた時間を使って取得できるはずです。

タクシー業界のように明らかに(私の予想が間違っていなければ)仕事がなくなっていくと分かっている中で、未来の自分のために投資をすることは必須でしょう。それを怠って何十年後に困るのはあなたとあなたの家族です。

以前1年後に大規模リストラがあると想定して仕事をしてますか?という記事を書きました。これは危機意識を持っていただくための記事でしたが、基本的に言いたいことは変わりません。

やれることをやって、それでもダメだったら周りが手を差し伸べてくるでしょうが、「ダイジョウブダイジョウブ」と高をくくって何も努力しない人まで助けられるほど、日本に余裕はないかもしれません。自分と自分の家族くらい、守れる大人になりたいものです。

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