現代ビジネスマンの必須スキル【問題解決思考】を分かりやすくまとめてみた。

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大前研一氏も重要性を説いていることで有名な問題解決という考え方。
皆さんは知っていますか?身につけていますか?

この考え方はもともとコンサルタント業界で発達してきた考え方ですが、いまやビジネスマンの重要なスキルとして注目されています。今後のビジネスシーンでは、この問題解決思考を身に付けているかそうでないかで、活躍できるかできないかの違いがあらわてくると言っても過言ではないと思います。

私は問題解決をどれだけできるかということがポータブルスキルであると信じています。どこの業界どんな仕事へも活かせる究極の能力であるとさえ思っています。

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問題解決思考とは何か


問題解決思考はクリティカル・シンキングとも呼ばれます。こちらの方がピンとくる方もいるかもしれません。厳密に言うと意味するところの違いはありますが、おおむね同じだと思って差し支えありません。
クリティカル・シンキングとは直訳すれば「批判的な思考法」ですが、これだけだとイマイチ分かりませんね。もう少し噛み砕くと「疑問を持つ思考法」となり、自分の置かれた状況や仕入れた情報をそのまま受け売れるのではなく、「みずから疑問文を作ってそれに答えを出す」という考え方です。言い換えると問題提起をして、解決していく思考法ということになります。

イマイチ、ピンとこないなあ


では問題解決ではない考え方をしてみます。
ある消しゴムメーカーの経営チームが「消しゴムの売り上げがおちていて、このままじゃ赤字になる。なんとかしよう」とあれこれ手を打ちます。

  • 広告をもっとたくさん打つ
  • コスト削減を図る
  • キャンペーンを打つ
  • 新製品を投入する

どれも多少なりとも効果はあるかもしれません。でも広告を打っても思うように売り上げが伸びなかったら広告宣伝費のほうが高くつくことだってあります。コスト削減をしたせいで品質低下を招き、お客様の信頼を失うかもしれません。とりあえず思いつきで行動してしまうこと、これは問題解決とは言いません。もっとひどいのは、「景気が悪いから仕方ないさ。今耐えればなんとかなる!」と行動もしないことでしょうか。

ここで問題解決思考をしてみます。
なぜ消しゴムの売り上げが落ちているのでしょうか。仮説を立ててみます。もしかしたら自社だけじゃなくて業界全体で売り上げが落ちているのではないか。だとするとそもそも鉛筆やシャープペンシルをあまり使わなくなっているのではないか。調べてみたら確かに、パソコンやモバイル端末の台頭によってものを書くという行為自体があまり行われなくなっているようだ。どうすれば良いだろう?実はまだ学生が勉強するときはやはり鉛筆とシャープペンシルを使っている、必然的に消しゴムも使っている。ならば学生にターゲットを絞ることで業績回復を図れないか。たとえば大学の購買部に多く置いてもらうとか、小学生が好きなキャラクターとコラボレーションするとか、小学校に安く大量ロットで仕入れてもらうなど。その分一般向けの消しゴムにかけている広告宣伝費は抑えることでコスト削減にもなるのではないか。

という形です。問題が何かを考え、明確にできれば、より可能性の高い手段を講じることができます。初めに「なぜ?」と考え問題の本質をとらえ、「どうすれば良いか?」を考えることで解決策に行きつきます。必ずうまくいくという保証などありませんが、確実に問題を解決できるケースは増えます。

具体的にはどうしたら良いか?


初めにも書いたとおり、疑問文を作るのです。つまり「なぜ?」と「どうしたら良い?」を作って考えるのです。先の例では経営にまつわることでしたので馴染みづらかったかもしれません。もう少し身近な例を挙げてみます。たとえば忙しくてどうしようもない。毎日残業で家族との時間もとれないという問題を例にします。「なぜ忙しいのか」「どうしたらこの状況が改善されるのか」と考えるのです。

なぜ忙しいのかを考えてみます。事実を特定するのです。たとえばチームの一人がインフルエンザにかかっていて一週間休んでいるからという理由ならば彼の復帰まであと2日、なんとか耐えるという選択肢もアリだと思います。しかし一人が育児休暇に入ったから1年は一人少ない状況というのであれば、仕組みを変えるなり、他のチームから一人引っ張ってくるなりという対策が考えられます。さらにどういう風に仕組みを変えると良いかを考えます。使っている業務システムを変えるとか、毎週やっているMTGを2週間に一度に変えることで時間を作るとか、大小、松竹梅のさまざまなアイデアが浮かぶと思います。
ここで再度原点に立ち返ります。なぜ忙しいかをさらに深掘りするのです。人手が足りないのか、業務が煩雑なのかによってさっき挙げた二つのアイデアの中でもどちらを採用するのかが変わってきますよね。やみくもに手を打つより問題の本質をとらえて最善の手を打つことが大切なのは先に書いたとおりです。
特に難しいことは書いていないつもりですが、なかなか綺麗に問題解決という思考方法を実践することは困難です。コンサルタントとして常にお客様の問題解決に携わっている私も、いつも綺麗に疑問文と解決策を作れているかというと、まだまだです。
これはいろんなケースで自分で「なぜ?」「どうすれば?」という風に考える練習をすることで慣れていくことが大切だと思います。

疑問文を上手に作るために


クリティカル・シンキング集中講座 「問題解決力」を短期間でマスターの本では「効果的な疑問文の作り方」として次のように章立てされています。

  1. 問題を<事実>と<解釈>に分け、<事実>にフォーカスする
  2. 問題を自分の問題としてとらえる
  3. 問題を<原因>と<結果>に分け、<結果>にフォーカスする

詳しくは本書を読んでいただくのが一番ですが、簡単にそれぞれを要約します。

1.問題を<事実>と<解釈>に分け、<事実>にフォーカスする

例として「社内の風通しが悪い」という問題を解決すべき問題ととらえます。社内の皆がこのように言っていれば事実だろうと思いがちですが、これは解釈にすぎません。
たとえば部署を越えた依頼をするときには双方の部署の部長に話を通さないといけない制度というのであれば事実としてとらえられますが、社内の風通しが悪いというのは、事実をもとにした人による解釈です。「風通しが悪い」だと何をどう改善すれば良いのかがまだ見えてきません。「挨拶運動」などしても効果がないことのほうが多いでしょう。
部長への承認をしないといけないのはなぜか?本当にそれが必要なのか?必要ないならこの制度をやめるにはどうしたら良いかを考えるべきです。事実を特定してそれをもとに疑問文を作ることが大切です。

2.問題を自分の問題としてとらえる

たとえば次の二つのケースを考えてみます。
・部下の遅刻癖が治らない
・どうすれば部下の遅刻癖が治るか

下の方が自分が解決すべき問題としてとらえていますね。上の方は他の部署の人間に愚痴を言っているだけのように見えます。誰かのせいで起きている問題だとしても、それを自分の問題としとしてとらえることで、「どうすれば解決できるだろう」という発想になりやすいのです。

3.問題を<原因>と<結果>に分け、<結果>にフォーカスする

あまりに大きすぎる問題は原因を特定して解決を目指すより、引き起こされている悪い結果を解決することにフォーカスすべきという意味です。
消費税の増税まで1年を切りました。来年2014年の4月には8%ですよ。そしてその翌年には10%となります。これによる家計へのダメージは少なくないと思います。さて、増税⇒家計へのダメージを解決したいとします。このときに原因となっている増税というのは個人が解決すべき問題としてはあまりにも大きすぎます。難攻不落です。でもなんとかしないといけない。このときに結果である家計へのダメージを解決することとフォーカスすることで解決の幅が広がるという意味です。内職をして増税分を稼ぐとか、いまからエコな家電に切り替えておくとか、今年のうちに大きな買い物をしておくとか、いろいろ解決策が見えてきます。1年後の増税を解決するために国会議員になって、なんてバカな発想はしなくて良くなります。
世の中は全て原因と結果の連続です。どの結果に対して問題解決をするかという点について適切に設定できるようになると良いと思います。コツは、始めは小さな問題設定をすることです。

最後に


いかがでしたでしょうか。問題解決思考という言葉を初めて聞いた方も多くいらっしゃると思います。知っているけど意識していないという方もいらっしゃるかと思います。繰り返しになりますが、問題解決思考とはコンサルタント業界で発達してきました。そしてこれまでマッキンゼー社に代表されるファームでコンサルタントが訓練され、問題解決思考を身に付けたコンサルタント達が様々な分野でその思考を生かして経営課題を解決してきました。極端にいえばビジネスマンがみな問題解決思考ができると、コンサルタントに仕事を依頼することなく、問題を設定して解決できるようになるかもしれません。日常でも仕事においても小さな問題、大きな問題と様々な問題にぶち当たることだと思いますが、そんなときにこの思考方法を思い出して実践してみてください。必ず力がつき、より多くの困難な問題が解決できるようになることだと思います。

長文でしたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

参考書籍

ハタラクティブ
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