せっかくなので今日のパチンコ業界の話でもしよう

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10月の途中から2~3ヶ月、関西に赴任することになりました。年末か年明けには東京に戻ってきます。

さすがに毎日ホテルというのは会社に申し訳ないので、期間中はマンスリーマンションに泊まることになりそうです。このあたりのマンスリーマンションってウォシュレットがついていないんですね。個人的にウォシュレットはとても大事な問題なので、どうしようか対策を練っています。

そんなときに思うのですが、街のパチンコ屋さんって本当にトイレが充実していて素晴らしい。皆さん、街でトイレに行きたくなったら迷わず綺麗なパチンコ屋ですよ。これは男性も女性も。タバコの臭いと音にさえ我慢すれば非常に快適だと思いますよ。私は駅でトイレに行きたくなっても近くのパチンコ屋を探します。社会人になってパチンコ・パチスロは辞めたけど、街からパチンコ屋が消えると困ります。

そもそも大学生の時に「いつかパチンコ・パチスロをつくるメーカーをやりたい(経営したい)」と思っていた安東です。銭スロといって「娯楽じゃなくて金を稼ぐためにスロットをやる」ということを一貫してやっていて、かなり戦果は高かったです。今日は、そんな私がパチンコ業界について色々と語っていきます。

いまカジノ合法化に釣られてパチンコ合法化の話があって色々とネットなどでは議論がありますが、そもそもパチンコは賭博なのに賭博じゃないという大変奇妙なものです。そもそも賭博は刑法で禁止されていて、国営賭博についてのみ特別に許されているのです。

パチンコなどを知らない人からすると「賭博じゃないのになぜ『5万買った』とかいうセリフが聞こえてくるのかしら」と思うでしょう。カラクリを説明します。
表面的には(一般のパチンコする人からみると)次のようになります。

  1. パチンコ屋に入り、玉を借りて遊技し、最終的に玉を計測してもらう
    (遊技の結果、玉が増えたり減ったりするわけ)
  2. 計測した結果、何玉を精算したかを表すレシートをもらって景品カウンターに向かう。
  3. 景品カウンターでは通常【金(キン)景品】と交換する。(もちろんカップラーメンやCDなどと交換してもOK)
  4. その後近くにある景品交換所にいって、金景品を現金と交換する。
  5. ちょっとまどろっこしいですが、こういう手順で、最終的に換金されるのです。

たとえば1万円つかって、10万円分の玉を獲得できれば、レシート⇒金景品⇒10万円分の現金という交換が可能です。

ではなぜこれが賭博とならないのかについては、もうなんというか日本らしい次のような奇妙なカラクリがあります。

  1. 店は現金とは交換しない。(⇒だから賭博じゃないという理屈)
  2. (東京だと)出玉に相当する金(本物のGold)と交換が可能。(⇒金景品。大阪だとネックレスだったり、都道府県によってマチマチ。)
  3. 金をお客様がお店の外でどうしようが、パチンコ屋の知ったこっちゃない。
  4. 景品交換所は、厳密には「質屋」として届けられている別のお店。パチンコ屋とは”一応”なんの関係もない。

お店から移動された(客が持って行った)金を、お金と交換でパチンコ屋に返す必要があるが、直接やり取りするとパチンコ屋と景品交換所に関係性があることになるので、金を移動させるのはこれまた別の業者がやる。
1.パチンコ屋 ⇔ 2.金を移動させる業者 ⇔ 3.景品交換所

この3店で成り立つので三店方式とも呼ばれています。

このやり方によって、直接関係のない1と3をお客様が利用することで出玉を現金に還元できたところで、それは1も3も知らないわよ。という理屈、理屈です。

まあ国としても毎年数兆円の法人税を納める30兆円産業を簡単には規制できないのだと思います。

そもそもパチンコは法律に則って営業されています。(出玉制限なども非常に細かく決められています。)、それぞれの台が法律の基準を満たしているかの検査をする機関(通称:保通協)も警察の外郭団体で天下り先とも言われています。

何年かに一度、この試験の内容がガラリと変わります。これを世代交代とか呼んだりします。たとえば昔パチンコをやっていた人が「昔は良かった」と言っていたりするのは多くの場合むかしの世代のモノが良かったという意味です。

その規則というのは読んでみると結構面白くて、

「遊技球の試射試験を1 時間行った場合においては、
「獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の3 倍に満たないものであること」
「遊技球の試射試験を10 時間行った場合において、
獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の2 分の1 を超え、
かつ、2 倍に満たないものであること」
「遊技球の試射試験を10 時間行った場合において、
獲得する遊技球の数のうち役物の作動によるものの割合が7 割
(役物が連続して作動する場合における当該役物の作動によるものの割合にあっては、6 割)を超えるものでないこと」

みたいなものを始めとして、非常に細かい規則があります。それこそ「スロットのリールに描かれた図柄が打ち手に認識できること」というものから、上のような細かいのまで様々です。

この規則を折を見て変更するのが警察庁です。業界のギャンブル度合いが行き過ぎると規制をかけ始めるのです。そして客足が遠のいてきて業界が警察に「勘弁してくださいよーもうちょっと緩和してくれないっすか?」となると規制を緩和し始めます。

そして保通協の試験を受けるにも金がかかります。たしかパチスロの試験を一度受けるのに200万円ほど。かなり厳しくチェックされますから一発合格というのはなかなかありません。500枚くらいの仕様書と一緒に納品していた時代もあるようで、お役所との仕事って大変だなあと思いました。よってパチンコメーカーをやるのには結構お金がかかるわけです。試験だけをすれば良いこの団体はウハウハですよ。癒着ってすごいですね。

ちなみに検定試験に合格した遊技機は専用の封印シールが貼られて出荷され、パチンコ屋に設置されます。この設置された新台は、必ず警察官の立会のもと「正規のプロセスを経て出荷された法的に認められたものだ」という確認をしないと店で運営することが出来ません。

また定期的に警察官が来て「封印シールが剥がされて中身のROMが入れ替えられていないか」を確認します。そうでないと店が違法に改造した台を使えてしまうからです。

とまあ、結構皆さんが知らない世界だったのではないでしょうか。「知らなくて結構」という人も多いと思いますが、業界を知るって結構面白いなあと思うので紹介しました。

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