竹中氏「全員非正規雇用で」に私は賛成。正社員神話を終わらせよう!

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仕事
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別に炎上を狙うわけではないのですが、どうも私の考えというのは世論と逆行しているようです。残業代ゼロ制度しかり、今回の竹中さんの発言しかり。

竹中さんの発言は至る所で「けしからん」と言われていますが、私は大賛成ですわ。

引用しますね。

派遣雇用が増加した原因について「日本の正規労働ってのが世界の中で見て異常に保護されているからなんです」と述べ

同一労働同一賃金について「(実現を目指すなら)正社員をなくしましょうって、やっぱね言わなきゃいけない」「全員を正社員にしようとしたから大変なことになったんですよ」と、日本の問題点を指摘した。

日本の正規雇用者はとても手厚い保護を受けています。手厚すぎると言っても過言ではない。もちろんかつてのように「人生を会社に捧げるからその見返りとして手厚い保護を与える」というGive&Takeの関係なら良いのです。私が問題だと思っているのは、企業の保護が強すぎて従業員が守られて当然みたいな認識を持ってしまっていること。

大企業に守ってもらえると思うな!

先日とある学生とマンツーマンで話をしていたのですが、彼は今就活中で大企業を中心に受けているそう。実は彼自身はすでにとあるベンチャー企業から内々定を獲得しているのですが、「実力勝負のベンチャーで自分がやっていけるか不安」ということで「自分にチカラがなくても、豊かに暮らしていける大企業の方が志望度が高い」とのこと。

曰く「自分が仕事ができる人間かどうか今はまだ分からないから、どっちに転んでも安全な様に」だそうです。

2秒くらい空いた口が塞がりませんでしたが、周囲の学生もそういう考えから《合理的に》大企業を志望していると言っていました。完全に企業におんぶに抱っこのつもりで、自分が何かを成し遂げてやろうという意思は二の次なのかあとちょっと残念に思いました。

まずはじめに断言しておきますが、

学生の時点では自分が仕事できる人間かどうかなんて決まっていません

よって、社会に出てからの頑張りがもっとも大事なのです。なのに今からさも運命が決まっているような考えを持つのは止めたほうが良い。努力のし甲斐がないじゃん。しかも彼は相当な有名大学。少なくとも知能は日本トップクラスなわけです。プロスポーツ選手を目指すのに身体能力が劣っているならまだしも、頭脳勝負のビジネス界において何を今から弱音を吐いているんだと思いました。
Thinking

そもそも大企業の保護が手厚すぎる

そもそも「仕事ができなくても守られる」ってこと自体がイケてないと思うんです。窓際に追いやられながらも、非正規で頑張ってる人よりも安定と高給を手にすることができるって事自体イミフメイじゃないですか?

まるで一度受験に合格さえしてしまえば、それ以降どれだけサボろうが遊ぼうが「東大卒」という名誉と特典が約束される大学受験みたいなものです。

入学よりも卒業が難しいアメリカの大学生は、在学中もとても勉強します。かたや日本では一度合格してしまえば(私もそうでしたが)ほとんど勉強しなくなる。だって勉強しなくても卒業できちゃいますからね。

頑張らなくてもそれなりの高給と安定が約束されるような環境では、人は努力に対して貪欲になれません。少なくとも火事場のクソ力は出せませんよね。常に解雇と隣合わせのアメリカと、どちらが真剣に仕事やその準備に取り組むでしょうか。答えは言わずもがなです。

日本はもう決して豊かな国ではない

勘違いしている人が本当に多いなと思うのですが、日本はもう「のんびりと緩やかに暮らしていける豊かな国」ではありません。それこそ死に物狂いで努力しないと一億総貧民になりかねないです。日本のお家芸だったものづくりなんてのはもうアジア諸国の方が強いです。なぜなら人件費が安いし内需もどんどん拡大している。経済がどんどん発展していくから景気がよくなっていき、更に需要が増える。

かつてGEやフォードなど世界の製造業を牽引していたアメリカ企業が日本にボコボコにされたのは、安いくせに性能の良い日本製の製品が世界を席巻したからです。今その立場はサムスンやタタなどが受け継いでいます。そして製造業といえばMade In JAPANというブランドも消えつつある。実際ヨーロッパのホテルのテレビは、一昔前は全部SONY製だったのに、今ではサムスン、LGに置き換わっていたりします。我々が思っているより、世界の中での日本の存在感はどんどん薄まっていっているのです。

そんな中、我々20代の若い世代がぬるま湯に浸かりながらこの先数十年も生きていけるでしょうか?

ファーストリテイリングの柳井さんが言うように「年収100万円時代」は現実にやってくると思いますよ。いずれ大企業もトヨタみたいな超巨大企業を除いては、今のような好待遇を維持できないはずです。

だからこそ正社員神話を終わらせよう

本エントリーの結びとなります。もっと日本人サラリーマンは必死こいて仕事に対して努力しないとイケナイと思っています。向上心が強いひとにはその必要はないかもしれませんが、そうでない人には緊張感が必要です。だからこそ正社員でも解雇しやすいようにして、ぬるま湯に使っているアンポンタンはすぐに解雇できるようにしましょう。

そうすれば能力があって成果を出そうと努力し、実際に成果を上げる人間にはより高待遇を提供できます。これは頑張るモチベーションになります。頑張り続けることで築き上げたキャリアが、その人に「企業に縛られない安定」を提供します。すなわち解雇されてもすぐに次のオファーが来る状態です。(まあそういう人は解雇予備軍じゃなくてすぐに幹部候補になるでしょうが)

もうね、日本人はもっともっとお尻に火を着けて仕事をしないといけないですよ。

Bright Black Press Shot

頑張りもしないのに高待遇ばかり求めて、でも給料は上がらない残業ばかりだし休みが取れないと不満ばかり言うから仕事が嫌いになるのです。

そうじゃなくて、「次はどんな成果を出してやろうかな」とか「そのためにどんな努力が必要だろうか」とポジティブに考えた方が、よっぽどサラリーマン人生は楽しいですよ。それが、安東暁史が提案する「働くって楽しいぜ!」です。

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