【悲報?朗報?】僕が大賛成な残業代ゼロ制度が本格的に検討開始

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仕事
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私はずっとこのブログで言い続けているように、ホワイトカラーについては残業代ゼロに大賛成です。

選挙を終えた安倍さん率いる自民党が、今月中にも残業代ゼロの制度の方針を結論づける予定で、2015年通常国会での成立を目指すようです。

ソース:「残業代ゼロ」制度導入へ今年の通常国会で労働基準法改正の見通し

個人的にはメチャメチャ頑張ってほしいですし、世論の反対も強いでしょうけどなんとか戦っていただきたい。

そして現在の厚労省の方針である「年収1000万円以上」という意味のないラインはやめていただきたい。どうせ年収1000万円以上の人は管理職なのですでに残業代ゼロですし、この制度は若手のうちからやるから効果があるのです。

私は社会人になった時からずっと残業代ゼロの働き方をしてきました。このエントリーは実体験に基づくものです。

まずはこれまで私が書いてきたエントリーを一部紹介。

来たれ!残業代ゼロの社会(ホワイトカラー・エグゼンプション)
未だに存在する「長く頑張ったやつは偉い」みたいな悪しき風習を止めるチャンスがこのホワイトカラー・エグゼンプションだと思っています。単に「もっと残業させられそう」と否定するのではなく、社会全体でどうしていったら良いか前向きに議論していきたいものです。
サラリーマンじゃないんだから、ビジネスマンは残業代ゼロであるべき
学生時代にバイトをしていたお店では、サラリーマンという言葉を使うことを禁止されていました。例えば忘れ物があって、どういう人が忘れたのかという情報を台帳に書くときも「20代くらいビジネスマンのお客様」と書かなければなりませんでした。 理...
残業代ゼロこそ「真のホワイトな働き方」であることに、なぜ気づかない
残業代ゼロが波紋を呼んでいます。 このブログでは何度も伝えているように私は残業代ゼロな働き方に大賛成です。 時間に縛られずに働くことができることを想像してみてください。

ずいぶん沢山書いてきましたが、一環しているのは「ホワイトカラーに残業代制度は合っていない」ということです。残業代という制度があるおかげで様々な歪みを生んでいるという側面もあります。

これから暫く残業代ゼロの是非を世の中で議論していくでしょうから、私が思う残業代制度のデメリットと残業代ゼロのメリットを簡潔にまとめておきます。詳しくは上で紹介した個別の記事をご参照ください。

残業代の問題点

1.仕事を効率的にやろうというモチベーションが上がらない

仕事を非効率的にダラダラやるメリットはありません。同じアウトプットを出来るだけ少ない時間で出せる方が良いに決まっています。

しかし残業代という制度があると、効率的に仕事をしようというモチベーションが削がれるのです。だって非効率的だったほうが、仕事時間が長くなって残業代という形で余分にお金がもらえるわけでしょ?

効率的にやった方が損をするんだから仕事の生産性は上がらないし、日本企業の国際競争力は相対的にどんどん下がっていきます。

詳しくはこちら

日本人はなぜ仕事の効率が悪いのか?海外と比較して解決策を探す。
「日本では日本なりの商習慣がある。仲良く家族同然の同僚、みんなで根性で乗り越えようや! そうやって日本は経済成長してきたんじゃないか!」 こんな文化、くそ喰らえだと思っています。 世界と真剣勝負でやっていかなきゃいけないこの時代、 生き抜くためにどうしたらよいかを考えていきませんか。

2.真面目にやってる奴が損をする。

1と少し重なりますが、いつまでも仕事が遅い馬鹿な人間が残業代をむさぼるために残業をすることで、会社に「残業するのがデフォルト」の文化が醸成されます。皆さんの会社だって残業が当たり前でしょ?

こうなると、仕事をテキパキと終えて定時で帰ろうとする人が「あいつは頑張りが足りない」とか「周りは残っているのに一人だけ帰るとか空気読めよ」みたいな雰囲気になるわけですよ。

で、さも頑張ってる風な仕事遅い馬鹿が上司からの覚えもめでたく昇進していったりする。そういう奴がマジョリティになっているから仕方ないことなんですよ。

ああアホらしい。

3.残業代欲しさに残業する奴が出てくる

何を隠そう私もバイト時代は、なんとか理由をつけて「22時上がりじゃなくて22時15分上がり」になるように頑張ってました。

こんな馬鹿のために企業の貴重な給与の原資を割くとか、バカバカしいです。
てきぱきと仕事を終わらせ、空いた時間でより多くの仕事をこなして会社や社会に貢献する、そういう人間に余計に給与を支払えるようにしてあげて欲しいです。

残業代を含めて生活費としている人間は多数いますが、頭がおかしいとしか言いようがない。

残業しなくて良いくらい仕事が落ち着いたら生活費が下がるわけでしょ。

4.「仕事=労働時間を提供すること」だという勘違いが生まれる

パートタイマーは労働時間を提供することですが、特にホワイトカラーにおいてその認識は大いなる間違いです。言われたことをやるんじゃなくて、アウトプットするのが仕事でしょ?そこんとこ勘違いしている人が多すぎる。

だから日本のサラリーマンは受け身で、責任から逃げるし、プロ意識が低いしとなるわけです。

What do you think of this problem?ここまでが残業代というものがあるからこそ生まれる歪み、問題点です。

残業代ゼロのメリット

上に挙げたデメリットの裏返しもそうですが、それに加えて以下のようなメリットがあります。

5.仕事の生産性が上がり、社会全体にプラス

何時間残業しても定時に帰っても見返りは同じです。だったらより早く帰れるように頑張って仕事をするでしょう。それがその人の仕事の効率化に繋がり、成長に繋がります。

そして会社としても同じアウトプット(例えば新製品の開発)に要する時間が減るわけですから良いことです。そしてその新製品の恩恵を受ける社会にとっても良いことです。

6.自分で働く時間をコントロールできる

これが個人レベルでの最大のメリットだと思いますが、自分自身で働く時間をコントロールできるのです。たとえば「明日は16時に帰りたいから、今日は終電まで働こう」という調整だってできる。

お金のために残業をしなくて良いのだから早く帰宅することができ、趣味や家族との時間をこれまで以上にとることができる。

もちろん自分の仕事を今まで以上に効率化したり高いアウトプットが出せるように努力し続ける必要があるけど。

注意点

残業代ゼロによってハッピーになれる人は「日々仕事の効率アップを考えながら真面目に仕事をして、早く帰りたいと思っている人」です。反対にこの制度に苦痛を感じる人は「効率や会社・社会への貢献は興味が薄く、自分が楽をしてお金をもらえれば良い人」です。

今の制度、つまり会社にいた分だけ給料が出る形だと、本当に頑張っている人が相対的に損をします。そんなのおかしいんですよ。

もちろん残業代という制度は企業が労動者をいじめないようにブレーキとして設けられた制度ですから、そのブレーキが外されることによる危険はあります。だから上手く制度をスタートさせないといけない。

ハードルはとても高いですが、間違いなく「労働のあるべき形」に向かっているはずですので、皆さんポジティブに受け止めませんか?

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