企業の教育担当が時代遅れであることを自覚せよ

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パソコンが使えない?!“スマホネイティブ”がやってくるという記事を読みました。

内容はこんな感じ。スマホ世代はパソコンへの慣れがあまりなくて、例えばタイピングスキルが例年より劣っているとかフォルダという概念を知らないから実務で困ることがあるとか、メールのお作法を知らないなど。意訳するとその実情に研修担当者が「最近の若者は」と苦言を呈しているのかと。

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はっきり言ってパソコンスキルなんてどうでも良い!

あのですね、曲がりなりにもわたくしはIT系の会社の人事担当をしていますが、ぶっちゃけ入社時点のPCスキルなんてホントどうでも良いです。もちろん出来るに越したことは無いです。教える時間が省けるからね。でもそれだけ。

ブラインドタッチなんて業務をやっていれば3ヶ月もあれば身につきます。もっとも今の40代以上の人は満足にブラインドタッチができる人なんて100人に1人もいないと思いますが、それでも仕事はできているはず。要は不要なスキルです。

>最近は「ファイルやフォルダーを意識しないケースも目立つ」

世のビジネスパーソンでファイルやフォルダを正しく理解して正確に意識しながら業務を行っている人の方が稀ですよ。たいていはエクスプローラーという言葉は知らないでフォルダという概念だけ理解していて、なんとなく使っている※1。そういう人はZipファイルをエクスプローラーでダブルクリックして解凍した気になって解凍できていないことに気づかない※2。そういう人をパソコンを使いこなせていないとは思うけど、仕事ができないとは思わない。正直PCスキルなんてどうでも良いんです。

※1
エクスプローラー(explore.exe)というのはフォルダ構造になっているファイルを参照等するためのアプリケーションのこと。皆がフォルダと聞いて頭に浮かぶ画面のこと

※2
Zipをダブルクリックしてフォルダ画面(エクスプローラー)でZipファイルの中身を確認できるが、解凍したわけではなくてプレビューしているだけである

業務アプリケーションがいつまでも進化しなくて良いのか

自分はフォルダとファイルの操作ができるという人に「じゃあコマンドプロンプトでファイル操作してみなさいよ」と言っても、まともに操作出来る人はいないでしょう。コマンドプロンプトでのファイル操作とはつまりこういうこと。

explore cmd

2つの画面は同じことをしています。ともにC:\users\andoh_sにあるglayフォルダの中身を表示しています。ともにsingleとalbumというフォルダが見えますね。左のエクスプローラー画面はお馴染みですが、右の画面は馴染みがないでしょう。dirというコマンドはそのフォルダ(正確にはディレクトリ)にあるファイルを表示するものです。

本来はこの様にコマンドを入力して表示していた操作(コマンドラインユーザーインターフェース)を、もっと直感的に操作できるようにしたのがグラフィカルユーザーインターフェース(GUIと呼ばれる)です。

つまり直感的にわかりづらいパソコン操作を、Windowsがわかりやすくしてくれているのです。実際エクスプローラーではファイルの移動はドラッグ&ドロップで出来ますが、コマンドラインではmove A Bとコマンドを入力する必要があります。端的に言えば難しいんですよ。それをシステム側が簡単にしてくれているだけ。

スマートフォンは基本的に、ファイルやフォルダーを意識せずに使える。同じ感覚でパソコンを利用し、編集したファイルをどこに保存したか分からない、ダウンロードしたファイルを見失ったといったトラブルに接する機会が増えているという。

意識する必要がないくらいOSが頑張ってくれているわけです。それで良いじゃないですか。システムがまだまだ優しくないから、その状況をなんとかするために学生がパソコンを勉強するってのはちょっと違う。そんなのシステム側が便利になれば済むことよ。不便さをなんとかするために大学時代に情報教育を受けるわけじゃない。

ブラインドタッチだってそうですよ。5年後にはメインインプットは音声になっている可能性だって高い。そんな時代にタイピングスキルなんて何の役にも立たないですよ。

新入社員が身につけておくべきITスキルとは

結論からいうと特にありません。だって学生時代にExcelのvlookup関数を使えるようになる学生なんてほとんどいないでしょ。日常生活で必要性にぶち当たらないですからね。仕事で使うツールなんだから、仕事でしか身につかないです。私は大学時代にExcelは詳しくなりましたが、アルバイト時代に必要に迫られてExcelを覚えたからです。仕事で必要な知識は仕事を始めてから身につけましょう。

タイピングも先に述べた様に仕事してたら身につきますから不要です。

そんなことよりもFacebookやTwitterなど最新のSNSやインターネットサービスに詳しい方がよっぽど重宝去れるかもしれません。ブログをやっていてWEBマーケティングやSEOに知見があるとか、SNSの動向に詳しいとか。

つまりITについては身につけていないといけないスキルはないけど、身につけているとアドバンテージになるスキルはあると思いますよ。まあ少なくともSNSで事故るようなバカッターではダメです。それが最低限でしょうか。

今後、コンシューマーアプリの利便性がビジネスアプリケーションにもやってくるでしょう。その際に求められるスキルは難しいアプリケーションをなんとか使いこなすことではなく、便利なアプリケーションを利用して何を実現できるかということです。もはやITスキルでも何でもなくなるわけです。

これまでの企業研修の形や常識にとらわれずに、どうあるべきかを考える余裕がほしいものですね。

ハタラクティブ
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