【衆愚政治】民主主義の限界を感じた大阪都構想

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大阪都構想がなぜ負けてしまったのか。勝者たちの「大阪市を守ることができた」ってどういう意味だよ。もはや民主主義が悪なのではないかと思えてしまった今回の選挙です。橋下さんほど民衆を動かすことのできる政治家でもダメだった。

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衆愚政治とは

有権者の大半が知的訓練を仮に受けていても適切なリーダーシップが欠けていたり、判断力が乏しい人間に参政権が与えられている状況。その愚かさゆえに互いに譲り合い(互譲)や合意形成ができず、政策が停滞してしまったり、愚かな政策が実行される状況をさす。

また有権者がおのおののエゴイズムを追求して意思決定する政治状況を指す。エゴイズムは自己の積極的利益の追及とは限らず、恐怖からの逃避、困難や不快さの回避や意図的な無視、他人まかせの機会主義、課題の先延ばしなどを含む。

from Wikipedia

今回の都構想の構図を私はこう見ていました。

維新:大阪のことを本気で考えて既得権益に切り込んだ革命集団。無謀なところはあるが基本的には頭も良く、政策も理にかなっていた。

賛成派:ロジカルに客観的に大阪市の惨状と解決策を考えた結果、維新の考えに賛同していた。ビジネスセンスがある人という印象を持った。

自民など:対案のない、ビジョンなき反対意見。子どものダダかと思ってみていた。大阪のことよりも住民一人ひとりのサービスが低下するんですよと訴えることで、エゴな有権者を引き込むことに成功した。

反対派:上にある「エゴイズムを追求して意思決定」した層。橋下が嫌いとかバスの値段がとか、大阪を大局的に見ることができずに短絡的、自己中心的に判断をしてしまっている印象。
そして「大阪市を守る」っていうノスタルジックな本質をついてない表現に騙された、ロジカルに考えられない層。

私自身が賛成派だったので、賛成派マンセーに偏っているのは分かります。ですがこれだけは言いたいのが

反対派は大阪を良くしようと思っているのか?

ということ。

特に70歳以上の老人たち。

凄いですな、これ。60代以下は50代女性以外すべて賛成が過半数。なのにトータルでは反対の方が多かった。

確かに70歳の人からすれば、10年後に大阪が財政破綻するかもしれないと思ってもその頃には死んでる可能性が高いしな~だったら無料のバスが有料になる方が嫌だと思うかもしれない。たまにTwitterやNewsPicksで「70歳だが若い世代のことを考えて賛成票を入れた」という人がいますが、ホントに稀なケースなんだなと思いました。

政治って自分達のことを考えて票を入れるものなんでしたっけ?理想の政治は「全員が全員のことを考えて票を入れる」ことだと思います。もちろん理想が高過ぎることは承知。でもこのまま自分らのことしか考えない政治をしていたら、いつまで経っても日本の政治は良くなりません。

橋下さんは本当に稀代の名政治家だと思います。タブーに切り込み、論破できる。カリスマ性も強く求心力がある。何より「変えよう!良くしよう!」という想いが強かった。政治家は所詮自分らの私腹を肥やす生き物だと思っていたけど、彼は政治家らしくない政治家だった。だいたいこれまで多くの人が「日本の政治を変えたい」と行って殴り込みに行っては返り討ちにあい、ミイラ取りがことごとくミイラになってきたのに、橋下さんは違った。

そんな彼が政治家ではなく市民に殺された。彼は会見で「こんな大喧嘩を仕掛けて、負けても命を取られていない」と言っていましたが、彼は殺されましたよ。本当に悲しい。天才的なイノベーションで世界を進歩させたスティーブ・ジョブズが死んだ時と同じ悲しみを感じました。

私の好きな本、サミュエル・スマイルズの自助論に次のような一節があります。

「一国の政治というものは、国民を映し出す鏡にすぎません。政治が国民のレベルより進みすぎている場合には、必ずや国民のレベルまでひきずり下ろされます。反対に、政治のほうが国民より遅れているなら、政治のレベルは徐々に上がっていくでしょう。国がどんな法律や政治をもっているか、そこに国民の質が如実に反映されているさまは、見ていて面白いほどです。これは水が低きにつくような、ごく自然のなりゆきなのです。りっぱな国民にはりっぱな政治、無知で腐敗した国民には腐りはてた政治しかありえないのです。」

今回の選挙で、市民は愚を犯したと私は思います。これが民意というなら、どれだけレベルの低い民なのだと思う。木を見て森を見ず。いっそのこと財政破綻して夕張市のように悲惨な状況を味わったほうが良いのかしら。

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