『巨象も踊る』の中で、すでにGoogleやiWatchが予言されていた?!

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いまさらかよ!という感はありますが、かのベストセラー『巨象も踊る』を読みました。

「そんな本聞いたことないぞ?」という方のために簡単に内容をお伝えします。
コンピュータ業界に関わりのない人でも知らない人はいないであろうIBM、栄華を極めたソロモンもビックリの大繁栄をほこった後、90年代に入ると業界の流れが大きく変わってIBMの提供するシステムは過去の遺産になってしまい、売り上げは大幅にダウン、大赤字という急転落をみせた。そこにあらわれるのが冷徹なルイス・ガースナーであり、コンピュータ業界出身ではない彼がIBMを再建していくストーリーです。この手の経営再生本は多くありますが、この本ではガースナー自身の経営判断がリアルに表現されているのが特徴的です。

さてその中で面白い箇所を見つけたのです。

当時、まことしやかに語られていた神話がもうひとつあり、情報技術産業は進化し続け、あるいは分解し続けて、完全に分散型コンピューティングになるとされていた。あらゆるものが局地的になり、独立し、小型化し、低価格化し、いずれは、世界中のあらゆる情報が腕時計に収まるというのだ。

当時というのは90年代初めのことを言っています。ちなみにこの”神話“についてガースナー自身はとくに言及していません。間接的に「こんな話は虚しい噂話だ」と言っている程度です。内容を読むと、ITに興味がある人ならGoogleiWatchをパッとイメージできたのではないでしょうか。世界中の情報に誰もがアクセスできるようにあらゆる努力を続けるGoogleと、まさにそれにアクセスするデバイスとしてiWatchを提供しようとするApple社。90年代初頭には夢物語だったこのアイデアが20年あまりで実現しようとしているのです。

タブレット端末だって、スマートフォンだって、もっというと携帯電話だって僕の子どものころには夢物語でした。近未来の映画で出てくる世界。その他にもSNSやGoogleマップ、電子書籍、Amazon、YouTubeなどさまざまなテクノロジーの変化で僕らの生活は便利になってきました。私は思うのですが、全てではないにせよ、ドラえもんの世界まですぐそこではないでしょうか。

DORAEMON @ New Chitose Airport.

暗記パンなんぞなくてもスマホがある。どこでもドアはなくてもSkypeで世界中の人とビデオ通話ができる。翻訳こんにゃくがなくてもGoogle翻訳がある。

20年後、30年後にはまた今の僕らには想像もつかないテクノロジーの変化が待っているのでしょう。30年後といえば私はまだ60歳にもなっていないわけです。「最近のテクノロジーにはついていけない」とか情けないこといわないように、しっかり勉強していきたいと思います。

そうやって考えると、未来を生きられることが楽しみで仕方ないですな。

 

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