ルーズヴェルト・ゲーム第二話から学んだ4つのこと

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半沢直樹そっくりですが今のところこのルーズヴェルト・ゲーム、私は好きです。

それにしても香川照之について、演技力は素晴らしいのでしょうが、あの演技をしている香川照之は嫌いです。演技が上手すぎて本当に悪い人にしか見えません。w ちなみに六角精児さんはこの作品ではイラっとする役ですが、相棒の米沢さんなので好きです。好き嫌いってロジカルな理由がないかもしれません。

今回の記事はそんな話ではなくて、ビジネス社会で活躍するために必要な行動の仕方についてです。

以下、第二話のネタバレを含みますのでご自身で判断してお読みください。

システムは絶対じゃない


今回の件は次のような内容です。

沖原(契約社員)「課長。A社への出荷がXXXX-Rと指示されていますが、本当によろしいのでしょうか。」
課長「あ?」
沖原「A社へはいつもXXXX-Sを出荷していますので。」
課長「(タブレットPC画面を確認しながら)Rで間違いない。大丈夫だ。」
沖原「念のために営業から先方に確認をした方が良いのではないでしょうか。」
課長「あのなあ、そういう手間を省くために最新システムを導入したんだ。このシステムが正しいのだよ。」

というやり取りがあった後でやっぱりRの出荷は間違いだったことが分かり、返品と再出荷騒ぎが発生。課長はシステムを改ざんして「システム上はSになっている。それなのに沖原が間違えてRを出荷した」と責任を沖原になすりつけました。

ここで大切な教訓の一つ目はシステムを盲信するなということです。
ということをシステム開発をしている会社の人間である私が言うのはなかなかアレですが、IT業界にいる人にとってはバグゼロのシステムはありえないというのは常識です。
参考⇒IT業界の常識「バグの無いシステムは存在しない。」

つまりシステムやソフトウェアというものとはバグがある前提で付き合うほうが、お互い幸せになれます。今回の件も、人間の直感的に「いつも同じものを発注していたのに急に変えるの?そしてそれについて特段連絡ももらってないってことは・・・」と沖原君は感じたはずです。この時にシステム側の問題を疑わなかった課長ははっきりいって無能です。

良いシステムは間違いなく業務を効率化・省力化してくれますが、完璧なものであると盲信するのは良くないです。バグだけでなく、自分の操作ミスである可能性も非常に高いです。

分かりやすい例を挙げましょう。たとえば私がこの記事を書いていて、「一人称がで混在している」と気づいたとしましょう。(実際結構混在しているんです。。。)
で、私を僕にそろえようとして一括置換をしたとします。ありがちなことですが、そこに「私事ですが」とか「公私混同」とか一人称の私以外のものがあった場合にトラブルになります。公僕混同なんて、なんだか違う意味の四字熟語みたいですし。

これ、笑い話じゃなくて結構皆やらかします。とくにプログラムのソースコードの一括置換なんかで。

自分で責任を持て


ここで大切なことは「全て自分の責任のもと、行動する」という考え方です。以前問題を「自分ではない、なにか」の責任にしてはいけないという記事を書きましたが、再度この中から一部引用します。

最近になってこの考えの意味と目的がやっと分かってきました。これは他の人のせいにするなということではなくて、自分ではない何かのせいにすることで、自分自身が考えることをやめてしまうことを防ぐためだと思います。

この考え方、弊社の社長が今年入社してきたインド人の新入社員に伝えたところ「プロフェッショナルとして素晴らしい考え方だ」と強く共感してくれたようで、日本以外の国でも受け入れられたということに少し嬉しい思いでした。

今回の件でいうと沖原君が自分の責任のもと行動していたらどうなるでしょうか。契約社員という立場では難しいのかもしれませんが、私なら課長が聞き入れなかった時点で自分で営業に確認をしに行ったでしょう。自分が当事者としてこの違和感をなんとか解消したいとすればどうするかと考えることが重要です。

責任の擦り付け合いではなく、自分が絶対仕事をやりきるんだという気持ちがあれば、とんでもないミスは極限まで減ります。
自分の責任のもと、行動する癖をつけたいものです。

システムの改ざんはバレるぜ


結局この件はシステムのバグだということが分かり、課長はデータを改ざんしました。出荷指示のデータについてRとなっていたものをSに書き換えました。
で、この手の改ざんは追及しようと思えば簡単に追求できるのでご注意をw

特に業務システムの場合、誰がログインしてどのような操作を行ったかという記録がしっかり保持されるのが普通です。この事実を知らない人(今回の課長たち)は結構いますので、改めて忠告。改ざんはバレますぜ。

他部署の上司は味方になってくれるかも


少し毛色の違う話ですが、今回必死だった沖原を救ったきっかけは総務部長でした。この度のミスがトリガーとなってリストラ候補になり、総務部長との面談の際に「僕はやっていない」という一言から始まり、再度事件の検証が始まった。それまで同じ部署の上司は改ざんに関わっていた人たちなので聞く耳を持ってくれなかったが、総務部長は先入観なく聞いてくれた。

これ、結構大切なことかもしれません。特に今回は部長たち同士で仲がよろしくなかったですから、敵の敵は味方の論理で総務部長を味方につけました。
ビジネス社会にも人間関係というものはつきものです。例えば佐藤課長は全然僕のアイデアを聞いてくれなかったけど、佐藤課長が可愛がっている高橋主任を一緒に連れて行くと「高橋君がそういうなら」とかいう理由でGOサインを出すようなケースは少なくありません。

今回の沖原の件は人間関係を読み解いていった結果というものではないですが、違う部署の部長同士の仲が悪いことは結構多いです。自分の上司がどうもダメであれば、隣の部署の上司に一度相談をしてみるのも手かもしれません。


ルーズヴェルト・ゲーム原作はこちら

ハードカバー版はこれ

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