就活で有利になりたい学生は、インターンやアルバイトに精を出したら良いと思う。

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始めに断っておきますが、この記事は(他に比べて特に)主観に基づくものです。

もう何度もブログでお伝えをしていることですが、私は昨年末から採用担当になりました。とはいえ基本的にはこのブログはイチ社会人として思うところを書いていくつもりであり、その中で採用担当者の目線というものが入ることもあります。が、「採用担当者を代表しての意見」など書くつもりは毛頭ありませんので、そのつもりでどうぞ。

というかこれは私も時々陥りがちで気をつけていることですが、「✕✕さんが言っているから正しい」という考えは絶対ヤメた方がよいです。就活を有利にするためにというハウツー本(もう死語?w)に書かれた内容があっても、それは絶対的な正解ではありません。書いている本によっては真逆のことが書かれている可能性だってあります。私自信の姿勢としては「自分で考えるために情報を仕入れる」という程度に捉えて、本やニュースを見ています。

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そもそも「学生時代に一番頑張ったことがサークル」の意味が分からない


私は別にマジメでお固い人間ではないのであまりこのようなことを言いたくありませんが、学生の本業は学業だと言われている中で、一番力を注いだこととしてなぜサークルを上げるのだろうという疑問があります。アルバイトやインターンの場合は「社会人になってからロケットスタートを切れるように」などのロジックが通りますが、私にはサークルを一番頑張ったというアピールはあまり有効には思えません。

ちなみに本件については東洋経済オンラインの以下の図に、私はおおかた納得です。
誰も悪くない→皆悪いんじゃないかと思いますが(笑)

From勉強しない大学生が、量産されるメカニズム

続いて、サークルやアルバイトが現在は採用で見られるという前提で次の疑問です。

差別化できるのか、それ


もっとも差別化のためにサークル活動を頑張るというのは本質的ではありません。「むちゃくちゃ頑張ったから差別化につながった」というのがあるべき姿でしょう。まあとはいえ、せっかく頑張ってきたのだから上手にアピールをしたいものですよね。

ただ非常に多くの人がサークル頑張った!状態になっていて、多くの人がそれをアピールした場合はアピール効果は薄いでしょう。1000人エントリーシートを提出して、600人がサークルについて書いていたら「またか」となるでしょうし、世界一周をした人の話の方が「おっ」というふうに印象に残って、じっくりと読んでもらえる可能性は高いです。

そして不思議なことに、私が学生だった時に「どんなことを面接で話しているのか」と聞いたところ「サークルの幹部や役職者でどうのこうの」という話をしている人が多いなあと感じました。世の中のサークルにはそんなに幹部がたくさんいるのか!と思ったのを覚えています。結構背伸びする人が多いんですよ。

結局企業が見たいのは「入社してから能力を発揮できるのか」


頑張ったことを聞く企業は何を見ているのかというと「その人を採用して現場に配属させた時に、パフォーマンスを発揮できるのか」ということです。だから一番頑張ったことを聞くことが多いのです。一番頑張ったということはつまりそれだけその人がパワーをかけたということ。その中で何をどうやったのか、どういう風に考えたのか、そしてそれは再現性があるのかどうかといったところを見ているケースが多いです。

再現性とは

まぐれ当たりのホームランだった場合、その人を「ホームランバッター」として採用してもそれ以降は三振続きである可能性もあります。狙ってヒットを量産できるタイプはその後もしっかりとヒットを量産できるでしょう。ビジネスの現場でも同じです。サークル活動のアピールでも、何をどう頑張ったからその成果が出たのかを聞くことで、その人がリーダーになった理由がたまたま人がいなかったからなのか、周りからの熱い信頼を勝ち取ったからなのかが分かります。高い成果を上げたとしてもそれがまぐれ(もしくは外的要因が理由の大半を占めた)なのか、自分で考えて行動をしたのかによって再現性を伺えます。(この例では後者の方が再現性の確度は高いです)

Seattle Mariners right fielder Ichiro Suzuki (51)

さて実際にアピールをするにあたって、上記のような再現性の高さを盛り込めるでしょうか。盛り込めるのならばバッチリです。ただ気をつけていただきたいのは「低い成果だと再現性の高さのアピールがしづらい」という点です。

運動系のサークルで全国大会に出場したとします。この場合

    • もともと強いチームで、毎年全国大会常連だった場合
    • 全国大会はおろか下位リーグでも負けていたようなチームを、2年で全国大会に出場させた場合

とでは全く成果のレベルが違いますね。もちろん全国大会出場という時点で高い成果だと思いますが、そもそも毎年全国出場しているのならば、キャプテンのあなたの成果は現状維持です。やっとの思いで全国出場させた場合は、むちゃくちゃ順位を上げたことになります。前者のケースだとその人のリーダーシップの高さや、ビジネスでのパフォーマンスの再現性を証明することは難しいので気をつけて下さい。要は「自分が何を成したのか」を伝えられるようにしておきましょうねということ。

インターンやアルバイトはビジネスに近い現場
そこでのアピールは、ビジネス現場での再現性の証明に繋がりやすい


アルバイトやインターンシップはどうでしょう。

アルバイト

大きく権限が譲渡されるケースは少ないかもしれませんが、アルバイトにおいて例えば「言われたこと以上の仕事を行って、業務効率を上げた」という事例はそのまま「仕事の現場でも活躍が期待できる」という期待に繋がりやすいです。ちなみに私が就活中にアピールしていたのはこの点だったりします。

とあるファミレスで、料理の提供までにかかる時間にお客様が不満に思っているのではないかと感じ、POSの機能を利用して、注文から何分で提供できたかを集計する仕組みを作りました。その結果を毎日深夜のシフトの人に集計してもらって控室に日次で結果を貼りだすことにしました。そうすることによってスタッフ全員の料理提供時間に対する意識付を行いつつ、「頑張れば結果にあらわれる」という状態にしてモチベーションを上げました。
12分と定めた目標に対して始めは平日で70%位が平均、土日のラッシュ時は10%を切ることもありました。しかし半年で常にほぼ100%、12分以内での提供を達成できるまでの営業力を持ったチームになりました。営業体制が強くなるとそれだけ料理のクオリティも上がり、1年後には「料理部門 最優秀店舗賞」の賞を店舗として受賞することができました。

というのが私のアピール。成果の客観性と、課題設定+解決のための施策立案+実行+他者の巻き込み]まで自分が中心となって動けたことをアピールしました。

インターン

またインターンシップの場合はアルバイトよりも高難度なビジネスをやらせるケースが多いです。いうなればアルバイト以上 正社員以下(か同等)として扱うことが多いです。

例えばマイクロソフトは実際にプロジェクトを任せてインターン生に考えさせるということをやっています。立場上はインターン生ですが責任感を強く感じてその中でどのような成果を求められているかを必死に考えて答えのないミッションに取り組むという体験は、学生にとっては宝のような体験でしょう。
(参考:僕らがマイクロソフトのインターンシップを勧めるワケ)

その後彼らはマイクロソフトに入社をしたそうですが、学生のうちから難しいプロジェクトの経験があって、その中で(例え先輩社員のサポートを受けながらでも)成果を出したのだとしたら、どこの会社からも引っ張りダコでしょう。

ロケットスタートにも、インターンやアルバイト経験は有利


例えば私は新卒でコンサルタントになりました。もし私がマイクロソフトでコンサルとしてのサマーインターンを2ヶ月びっちり経験していたらコンサルとして超ロケットスタートを切れていたかも知れません。マイクロソフト流のコンサルを知りながら自社のコンサルスタイルを知ることで多角的な視野から自社の強みを認識しながら仕事ができたかもしれません。

要は直接的にそのスキルを活かせることができるというのがメリットなんです。もちろんサークル活動で裏方事務を全て任せられていたから「Excelはかなり完璧!マクロも任せろ」という状態の人もいるかもしれませんし、サークル活動を全面的に否定するわけではありません。ただしビジネスの現場で社会人の先輩の会話を隣で聞ける経験や、社会人と直接会話をする経験は貴重だと思います。ジェネレーションギャップもあって、趣味の話や学生同士しか通じない言葉は通用しない世界で、正確に心地よくコミュニケーションをとるという経験をしておくだけでも、就活時にあわてて面接対策をするよりも良いのではないでしょうか。

もう一つオススメは学生団体ですかな。それも規模が小さくて大きなことをやっている団体だと、アルバイトやインターンそっちのけで精を出したらよいと思うくらい、オススメします。

見ているとベンチャー企業の環境に似ているんですよ。お金はない、やりたい理想は高い、人もいないみたいな状態で目的を達成するために皆がアレコレ考える。この体験をしておくだけで「あなた一人でも何かを成す力」の証明がしやすくなると思います。

学生時代をどのように過ごすか。何を選択すべきだと押し付けるつもりは毛頭ありませんが、ご自身が何を大切にするのかは考えてみたらよいかと思います。今が楽しければ良いというのも1つの選択肢です。10年後の幸せを考えるのも1つの選択肢。そのために何を重視するというのも答えは1つではないのですから。

photo by: Keith Allison
ハタラクティブ
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