某IT企業の採用担当 安東です。おはようございます。
「Gmail」を使っちゃダメなのか? 面接担当者の指摘に「不安になる」の訴え
こんな記事を見つけました。
まず
- どのメールを使っているかで合否を決める会社は、応募してくる学生とちゃんと向き合う気がない
- Gmailはメーラーの最高峰ですから、これを否定する意味がわからない
ということで、あまり気にしないことです。
で、今回は昨日に引き続きメールについて考えてみたいと思います。今日はどのメールを使うか。
メールの種類
正確にいえば「どのアカウントを使うか」とか「どのドメインを使うか」みたいなタイトルになるでしょうが、専門的なことをは今回は置いておいて、ユーザー目線でメールとどう接するかをお話します。
メールにはいくつかの種類があります。といってもMECEに分けづらいので混同しますが、ご容赦ください。
- フリーメール(無料でメールアドレスを持てるもの)
- プロバイダメール(OCNやniftyなど、プロバイダ契約したらもらえるメアド)
- キャリアメール(@docomo・・・とか)
- ドメインメール(企業のメールアドレスなど)
一つ一つみていきましょう。
1.フリーメール
フリーメールという言葉が安っちく聞こえるのであまり好きではないですが、YahooやGoogleなどが無料で提供してくれるメールアドレスと、WEBブラウザで利用するメールソフトが提供されます。無料で使えます。
特にGmailについては私ベタ押しなので後ほど詳しく説明をします。
2.プロバイダメール
プロバイダ契約をすると無料でもらえる。しかし契約を解除すると使えなくなったり、困る人向けに「メールだけ使い続ける契約」というのができたりする。(@niftyを解約した後も、メールアドレスだけ使い続けたいのですが、何か方法はありますか)
ちなみにフリーメールが登場する前は「メールアドレスといえばプロバイダからもらうもの」が当たり前でした。僕にもその記憶がある。今では逆転したけどね。
私の思うプロバイダメールのメリット・デメリット
メリット
・・・特になし。。。強いていうならメールボックスの容量が大きいものを提供してくれることかな。
デメリット
- メールアドレスが覚えづらい。(@以降が長かったりややこしかったり)
- プロバイダ解約で困る。
- メールの初期設定がややこしい。(POP3とか一般の人にはわからない)
とまあこんな感じで、特にメリットもない(容量もGmailので十分)ので、私契約しているプロバイダーのメールアドレスは持っていません。実際この度の大阪引っ越しにともなってプロバイダも変えますしね。
3.キャリアメール
もう使っている人は減ってきたと思いますが、キャリアメールもそろそろオワコンです。私が毎日ブログチェックしている永江さんの記事 携帯キャリアメールによるサービス提供側の災難急増についてもお読み下さい。
使う側のメリデメは以下のとおり。
メリット
- 使い慣れている
デメリット
- PCメールを受信できない
- 迷惑メールフィルターが乱暴すぎて、大事なメールを受信できないことが多い
- キャリア変更に腰が重くなる
要はこれもメリットはあまりないわけですよ。単純にスイッチングコスト(今までの状態から変えることによって発生するコスト・面倒くささ)の問題だと思います。
で、もはや友人の間でキャリアメールでやり取りをすることって中々ないと思います。LINEなどのメッセンジャーアプリの方がその目的に適しているし、赤外線交換とか「メアド変えました。登録お願いします」的な奴もやっていないかと。
もはや時代は変わったのです。友人間のやり取りは全部LINEに切り替えて、ガラケーでキャリアメールを使いたい人とのコミュニケーションだけ、メールにする。そうすればいざdocomoからsoftbankに切り替えたいと思った時にも楽だと思いますよ。
多分多くの人が「docomoのメアドがなくなるのは不安」と思っているかもしれませんが、全然そんなことありません。私ももうとっくに@docomoのアドレスは捨てました。
4.ドメインメール
今回の趣旨とは違いますが、一応念のため。ドメインとはURLのことで、例えば架空の株式会社働くって楽しいぜの会社URLがhttp://enjoywork.co.jpだとしたら、andoh@enjoywork.co.jpというメールアドレスを使うこと。まあ会社に属している人は会社でメールアドレスを発行してもらっているはずですし、学生さんも大学で大学のメールアドレスを持っていますよね。それです。
個人が持つことは普通はないので、今回は飛ばします。
私がオススメするのは断然Gmail
もうね、ダントツです。
1.セキュアであること
Gmailでは2段階認証という、非常にセキュアな認証が可能です。
簡単に言うとパスワードが漏れてしまっても安全なのです。詳しくはこちらへGoogle 2 段階認証プロセス
多くのフリーメールで設定することが可能です。
2.設定が簡単で、PCでもスマホでも簡単に見られる
大事ですよね。特に何も設定しなくてもログインアカウントとパスワードさえ分かれば利用することができます。(二段階認証の場合はもうひとつ認証が必要ですが)
便利なのは、出先で急にメールチェックする必要が出てきた場合など。例えばおじいちゃんの家に行って、そこでパソコンでメールチェックをしたいときなど。「ちょっとパソコン貸して」と言って(最近のじいちゃんはパソコン持ってます)自分に届いたメールを確認することができる。これが非常に便利です。それでいてセキュア。
3.いつまでも使い続けることができる
キャリアやプロバイダのメールは、契約を解消した段階で使えなくなるのが基本です。これってとても不便なんです。プロバイダなんて引っ越しが決まって、引っ越し先のマンションが対応していなかったら変更せざるを得ないですからね。そういう契約に結びついていないGoogleやYahooのメールアドレスを持っておき、それをメインのアドレスとして使うのいはとても便利です。一生変更する必要がないから。
今の時代、あらゆるWEBサイトでメールアドレスを登録させられます。もしあなたがプロバイダの変更を余儀なくされて、メールアドレスを登録していた全てのサイトで会員情報登録ができますか?これは現実的に不可能だと思います。
で、滅多に訪れないサイトではパスワードがワカラナイ。パスワードを忘れたときには?では、もう使えないメールアドレスを書いてもしょうがないですから、もう万事休す。
メールアドレスはいつまでも使い続けるものを用意して、それをメインにしておきましょう。
4.迷惑メールフィルターが素晴らしい
これはGmailについてですが、さすがGoogle様という感じで迷惑メールフィルターが素晴らしいです。まあたまに「おい、これは迷惑メールじゃないぞ」というのもありますが、基本的には大満足のデキです。これはGoogle社の技術力によるものでしょう。
5.サービスレベルが多分最も高い
もはやGmailは社会インフラです。可用性も高い(止まったり故障することがほとんどない)です。Googleの検索が他のどの検索よりも圧倒的に質(検索結果や速度、使い勝手など)が高いのと同様、Gmailは巨大なユーザー数を抱えていて保守にかける金もおそらく莫大なのだと思います。
私、一度スマホを紛失して真っ先にGmailのパスワードを変えました。で他の色々なサービスのパスワードを変更しGoogleにログインしようとしたら、「さっき何ていうパスワードにしたっけ?」となりました。
一般的には秘密の質問やSMS(ショートメール)での質問を使うことが多いですが、SMSでの認証をしようにも携帯電話がないからできない。結構途方にくれましたが、Googleは凄いんですよ。
「前回のパスワードは覚えていますか?」
「その前に使っていたものは覚えていますか?」
という方式で、昔のパスワードを入力していったら3回くらい入力したタイミングで「OK、あなたはご本人であると確認できました」と。実際この方法はセキュリティリクスが高いのでかなり慎重になるはずです。たしか「現在7step中 2step目」みたいな表示がでていました。Step数が半端無かった記憶があります。
でも私の場合は3つ目くらいのStepで認証完了しました。おそらく人工知能的に判断をして「この人は大丈夫だろう」と認識されたのかと。最近は人間相手でも「いえ、規則ですから教えられません」みたいな堅物がいますが、Gmailはこんな所もかゆい所に手が届くわけです。素晴らしい。
細かいところで沢山言いたいことはありますが、今回お伝えをしたかったのは
キャリアメールやプロバイダメールが当たり前だった時代からは、随分遠くに来たんです
ということ。IT環境の変化というものはめまぐるしいですね。
ただ、仕事でGmailの個人アドレスを使うことはあまりオススメしません。なぜなら企業では多くの場合フリーメールを業務で利用することは禁止しているから。そんな状況でフリーメールを使って誤送信事故を起こしたら目も当てられませんからね。では!