先輩に「前にも言ったよね」と言わせるな

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キャリコネニュースを最近チェックしています。採用をやっている人事としては勉強になることが多いんです。

本日あがっていたこの記事にインスパイアされて本エントリーをかきます。

新人に「前にも言ったよね?」という上司 「職人ぶりたい半端者」「職務怠慢」と批判の声

私はいくつか分けて考えるべきだと思っています。

メモをし忘れて再度質問するのは絶対ダメ!!

まず、単純に先輩に質問しにいってメモを取り忘れたから再度確認するというのはいただけません。これは「前にも言ったじゃん」と怒られるべきです。

職務怠慢というなら、質問する側の職務怠慢です。質問する側は理解しようと努力する義務があると思っていますし、研修中であらばなおさらです。キャッチアップすることでお金をもらっている身分なのにキャッチアップをサボるのはいけません。

私は新人時代、肌見放さずメモ帳をスーツの内ポケットに忍ばせていました。たまたまAさんのところに質問にいったらBさんに呼び止められて何かを教えてもらうということも良くありましたから。とにかく新人時代、成果もロクに出せないのは当たり前なので、少なくとも一刻も早く成果を出せるようにキャッチアップには命をかけてください。

そもそも新人時代は先輩の会話の多くがハテナだったりします。ビジネス用語や業界用語のオンパレードだったりしますからね。こういう言葉に素早く慣れるためにも、メモ帳は大事です。わからないことばはすぐにメモ!時間ができたらすぐにググる!もちろん先輩に聞ける状態なら分からない言葉が出た瞬間に聞きましょう。

「さえぎってすみません!リスケってなんですか?」と聞けばよろしい。その場で先輩に聞くメリットは「いまこのミーティングの、そのあとの話で置いてけぼりを喰わないため」です。あと先輩も「あっそっか、学生時代には使わない言葉だもんな」と優しく教えてくれると思いますよ。

ちなみにリスケとはスケジュール再調整のことです。リ-スケジュールのこと。なお、99%の確率で「後ろ倒し」にする場合に使います。前倒しになるときはなぜかリスケという言葉は使わない。

先輩にもう一度聞いて良いのはどんな時?

Questions?

どういうケースなら再度聞いてよいかというと、先輩の教えを自分の仕事に落とし混んでいる中で新たにわいた疑問や、質問したときには気にならなかったけど後で気づいた重要なポイントを聞きたいときなど。これは明らかに吸収さが前進しています。

たとえば次回の商談でプレゼンテーションをすることになって、事前に先輩の他のお客様へのプレゼンを見させてもらうとしましょう。先輩のプレゼンはとても説得力があり、一言一句間違えずにしゃべれば大丈夫だろうと「その時は」思う。

先輩から「次はホントに一人でやれそうか?今のうちに確認しておきたいことはあるか?」と聞かれたときには「大丈夫だと思います!」と力強く答える。

しかし、プレゼンに向けて練習していると疑問点が沸いてくる。「なぜこのスライドを飛ばしたのか」「このスライドを重点的に話した理由は何か」など。

こういうのは実際に自分の仕事に落とし混もうとしたときに良く出てくる疑問で、事前に100%聞ききるのは難しいです。ましてや経験の浅い新人時代は、「この部分は質問しておかないと後で困る」といった嗅覚も弱いです。

始めに書いた「単純なメモ忘れ」と違ってしっかり前進がある質問なので、優しく教えてあげるべきかと思います。むしろ微笑ましささえ感じる。

こういう質問なら先輩も「前も言ったじゃん!」とはならないわけですよ。むしろ「おっそこまで考えて質問してきたのか。見込みあるじゃん」となる。

とどのつまり「前も言ったじゃん」と思われた瞬間に、その質問はイケてないわけです。イケてない質問をしないように日々気を付けましょうね。

上司や先輩が気をつけるべきこと

そして上司側についてですが、「後輩から質問されたわけでもないのに『前にも言ったよね』という」のは良くないと思います。たとえば「名刺交換の時には自然な笑顔で」と新人に指導し、次の接客時に新人のぎこちない笑顔に対して怒っちゃう。

知識の吸収=スキル習得ではありません。字は綺麗に書こうと指導してもすぐに綺麗な字が書けるわけではありませんから。暖かく見守ってあげましょう。

まとめ

単純な知識の質問

→2度は聞けないと思え!そんな下らないことで先輩の時間を奪うな。

考えた上で新たに出てきた質問や、考え直して疑問に思ったこと

→ガンガン質問に行こう!その際には「あのあと考え直して分からなくなってしまったのですが‥」などと、しっかり自分が考えた上での質問であることをさらりと伝えること。クドくてもダメだし、伝えないのもダメ。

こういうのも立派なコミュニケーションです。ぜひコミュ力を活用して早く、着実に成長していってください!

なお、最後に付け加えますと「質問の際に『分かった気になってしまう』のは一番ダメなこと」なので、分からない要素が少しでもあれば、怒られてもよいのでその場で確認しましょう!上司から仕事を依頼されて良く分からないまま作業をしてたら「ぜんぜんちげーよ!」って怒られるというのは、ダメな新人あるあるです。

わからなかったら即聞く!バランスが非常に難しいですが、半年もすれば「この質問は怒られないな」とか、勘所がつかめてくるはずですよ!

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