以前にプア充についての猛烈反対記事を書きました(プア充とかアホなこと言うな。どうしたら楽しく働けるかを考えよう。)とおり、プア充という考えには基本的に猛反対です。
その心は「人々が努力しなくなる」というのと、「なんでネガティブスタートやねん」という考えからです。
ポジティブスタートしませんか?
為末大さんが以下のようなツイートをしていました。
例えば世界一になるというのが夢の人が10000人いれば、9999人の夢は叶わない。高みを目指すというのは宝くじを買うようなものでかなりの確率で当初の夢は叶わない。頂点を狙う世界は、夢が叶わないのが当たり前の世界。
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) November 15, 2013
これ、ゆるぎない事実ではあるのですが、それでも世界一を目指す人がいるからスポーツならば観客を興奮させる熱い戦いが繰り広げられ、ビジネスならばテクノロジーやサービスレベルが進歩していくのだと思います。
確かに10000分の1に入れそうもないなら身を引いたほうが「後で傷付かなくて済む」という意味では賢い判断のようにも思えますが、追っていくことで得られる自身の成長の機会も失うのはもったいないなと感じます。
私はバカ正直にでも夢を抱いて努力したいものだなと思います。
結構私自身は夢を色々豪語しています。でもその裏には「叶わなかったときにハズカシイ」ということはあまり考えていません。
たとえば私は今の会社の社長になりたいというのも夢のうちの1つです。倍率からいっても私が社長になれない可能性のほうが圧倒的に高いわけですから、バカにされることはないでしょう。
中には夢を声高に言うということ自体に恥ずかしさがあって、「言うからにはそれ相応の」といったプレッシャーを感じたり、プレッシャーを与える人もいるかもしれません。
でも叶わない可能性のほうが高いのに、それに向かってガムシャラに頑張るほうがステキだと思いますし、周囲も応援したら良いと思うのです。
人に言う必要はないかもしれませんが、恥ずかしがらずに「自分の夢ってなんだろう」と一度考えてみてはいかがでしょうか。
小さな夢、大きな夢、それぞれを追いかけながら叶ったり手が届かなかったり。そんな日々の連続って刺激的で面白いと思いませんか?
これは私が大好きなGLAYのBEAUTIFUL DREAMERという曲です。GLAYがファンの子達に夢を持つことの大切さを伝える際に必ず歌ってくれる曲です。
ぜひ聴いてみてください。
頑張って結果が出なかった人にも優しい社会
私も含めて、日本社会はホームレスに優しくないなと思っています。ホームレスが自立できるような支援も弱いですし、風潮として「彼らには関わらない方がよい」といって避けて通ることが多いのではないでしょうか。もっとも本当に自堕落な生活をしてきて救いようのない人もいるのかもしれませんが、皆さんそうなのでしょうか。
起業家のように企業で働くの中で、ホームレス支援をしている小島希世子さんが、過去にホームレスの方々に話を聞いたときの様子によれば、「リストラされた」とか「犯罪を犯してクビになった」人など、たった一度の失敗で全てを失った人が少なくないようです。
イケダハヤトさんが自己責任とは「他人のせい」にすることではなく「自分のせい」にすることの中で次のように述べられています。
たとえば、ホームレス状態に陥った人を、「お前が今の状況に陥ったのは自己責任だ!」と語る。
ひきこもり状態にある人を、「ひきこもりになったのは自己責任だ!税金で助けるなんてもってのほかだ!」と主張する。
仕事で失敗した部下を、「お前が失敗したのはお前の責任だ!」と罵る。
この記事のなかでイケダハヤトさんは「他人に自己責任だと言って突き放すのは、他人のせいにしていることだ」と言っています。つまり自己責任論をかざしているくせに、あなたにとっては「ホームレスになったやつのせい、自分は知らない」と責任を自分以外の人に押し付けているのだと。
ちょっと禅問答のような話しですが基本的にわたし、この考え方には同意です。問題を「自分ではない、なにか」の責任にしてはいけないという記事でも書きましたが、社会問題なんて特に「自分は知らない関係ない」と言っていると問題は解決されません。ホームレス問題についても当事者意識を持たないから「あいつらが悪い」とだけ言って生きていられるのだと思います。
私もホームレス問題に対して何かできているわけではありませんが、意識だけでも「ホームレス問題は自分も責任を感じなくてはならない」問題だと思い、何ができるかを考えるようにしています。もっとも問題が大きすぎて、私一人の手に負えるとは思いません。ぜひとも社会全体でそうした風潮になってほしいなと思います。
私たちだっていつホームレスになるか分かりません。リストラされるかもしれませんし、体を壊して働けなくなるかも知れません。もちろん生活保護など、セーフティネットはあります。でもそれすらも利用できない方々もいるわけで、そうした人たちも文化的で最低限度の生活ができるために私たちができることというのは、市民それぞれの自己責任として考えて生きたいものです。
まとめると、
これから頑張る人:「夢を見ながら、精一杯頑張ろう!!」十分頑張った人 :「みんなで支えていこう!!!!」
という感じでしょうか。
頑張って結果が出なかった人にも優しく手を差し伸べたいですが、それにはそれだけの余力が必要です。頑張れる人だけがなんとか食っていけるだけのGDPでは足りないですし、このままの仕組みが続けば社会保障費なんか、てんで足りません。頑張れる人はとことん頑張っていきたいものです。