1年後に大規模リストラがあると想定して仕事をしてますか?

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皆さん、1年後に大規模リストラがあることを想定していますか。一年後というのはヌルい表現です。本当は「明日大規模リストラがあっても大丈夫か?」という表現を使いたいくらいです。いきなりクビを宣告されたら

雇用は法律などで保証されているものではありません。そして日本企業はこれまでも何度も大規模なリストラをしてきました。自分の会社で、自分の組織を対象にリストラが発生しないと言い切れるでしょうか。そしていざリストラとなったときのための準備はできていますか。

リストラされたことを言い訳にして恨み言をいうことはできるかもしれませんが、それでは何も解決しません。巻き込まれた家族を悲しませるのは、会社が悪いわけではなくリストラでクビになって生活ができなくなった、その人自身の準備不足が原因です。

海外ではビジネス上の基本的な考えで「Plan for the worst,Hope for the best」というものがあります。「最悪を想定して計画し、あとは最善を期待して計画を実行せよ」というものです。
日本語にも人事を尽くして天命を待つという言葉がありますが、これはどちらかというと天命を待つときに使われることばですよね。もうやりきった、後は神のみぞ知るとかいうふうに使われます。ですが、Plan for the worst,Hope for the bestは計画や準備のときに意識しなければならないのです。
そして本などでよく書かれているのは「日本には言霊という考えがあって、『縁起でもないこというな』という風に、最悪を想定しない傾向にある」ということです。最悪を想定していれば原発だって予備電源くらいは高台に設置しておけたでしょうに。
反対にたとえばアメリカの9.11の時の災害からの復旧は伝説のように語られています。あんな事故だれも想定しえなかったはずなのに、ちゃんと対策が打ってあったのです。特にニューヨーク商品取引所は1週間以内で完全に取引を再開できるような状態になり、このことは世界で非常に高く評価されています。

実際にクビになって職を失えばどれだけ準備をしていても困ることは確実です。日常生活にも慣性の法則は働いていますからね。急に明日から別の仕事をすることは難しいので、退職金や貯金、失業手当で食いつなぎながら別の職を探したりすることになるでしょう。

でも慣性の中でどれだけスムーズに次のステージにコーナリングしていけるかは準備によって変わってきます。

【どんな準備が可能か?

1.リストラとクビは違う。リストラ対象組織にいても自分が切られなければ良い
まず第一にリストラが起きても自分はクビにならないようにするというのは非常に有効な準備です。リストラというのはリストラクチャリングを縮めた言葉で、その名の通り再構築です。その際にクビを切られるケースが多いですが、厳密には違います。
さて自分がクビにならなければよいのですが、そのためにはどうしたら良いでしょうか。これには自分が会社の中で代替のきかない存在となっていることが大切です。さきのエントリー(昔と今では全然違う!「仕事ができる」ってどういうこと?)でも記載しましたが、代替のきかない存在となっていればクビのリスクは圧倒的に下がります。
代替といってもいくつかあります。たとえば機械の代替です。これはオートメーションやITです。、これまで人の手で行っていた作業だから従業員を雇っていたとしても、ロボットやITによって代替できるようになればその分野の従業員は必要なくなります。ですが、その人の技術が到底機械では真似できないものであり、会社がその技術を必要としているのであればクビにはなりません。
その技術に自分の立場をとって替わられたときに、別の立場があることも有効です。営業の半数をクビになりその中に自分が含まれていたとしても、たとえば日ごろから勉強していて英語と中国語がバリバリ使えるならば、いくらでも他の部署で活躍の場があるかもしれません。他の部署でのことも含めて、自分の活躍が会社にとって有益であることが証明できれば、そうとう理不尽な倒産前のリストラなどででない限り、クビにはならないでしょう。

他の社員と比べて自分は代替の利かない存在かを意識しましょう。10人のうち一人がクビになることが決まっている時、どうやって自分をクビにさせないアピールができますか。「その仕事はお前じゃなくて××君がやるから良いよ」と言われ続けたらおしまいです。「江戸川さんじゃないとできないな」と言わせられれば良いのです。そのためには会社で求められているスキルが何かを見極め、習得し、習得したことを日ごろからアピールして存在を認識させることが有効だと思います。

2.クビになったらどうするかを常に考えておく

もちろん会社が倒産する可能性もありますし、理不尽にクビをきられることも想定しておいたほうがよいでしょう。
◆クビをきっかけに自営業を◆

クビをきっかけに自営業を始めるということを聞きますが、やめた方が良いと思います。私は起業をしたことがないので実態は知りませんが、起業のための勉強は昨年かなりしました。(このエントリーでも話しているとおり、将来日本酒業界でビジネスを起こすつもりですので。)
個人事業も立派な起業です。事業を始めるにあたってはなんども事業計画書を書いて、先輩や投資家の指導を受けて、事業計画を書きなおしていく、それだけ考えられた事業計画でも圧倒的に失敗することが多いのです。それなのにクビになってなんとか稼がないといけないからと退職金を元手に起業するなんて、自殺行為と言えます。

クビになったら自分でなんとかするのであれば、それまでに事業計画を温めておく必要があります。人脈も一朝一夕では築けませんから、早い段階から取り組んでおく必要があります。
たとえば自分がカフェなどを経営したいとしましょう。(不思議と最近、カフェを経営したいという話をよくききます。)働きながらでもたっぷり準備はできます。

カフェの経営

  • 外で食事をするときにカフェを視察し、この立地だと家賃はいくらくらいだろうとか、客単価や一日あたりの客数を予想して経営状態を予測したりします。これを続けることで飲食店経営の頭になります。
  • 気をつけてみていると、見えないところの工夫によってコストを削減していたりすることが分かります。Evernoteなどにメモしていくのです。
  • カフェだけでなくファミレスはどう、街の定食屋はどうかなど他業種も調べることによってカフェの利点やメリット、得意とするところや苦手なところなど、さまざまなところが見えてきます。

これだけ準備して店をオープンしても経営が立ち行かなくなることはあります。ですがまったく準備なしでオープンして、例えば家賃分を売り上げるのに1週間かかるなど無茶苦茶な経営をするようなリスクは抑えられます。サラリーマンをしながらでもいろいろ準備できることはあるのです。

◆クビになったら転職を◆
多くの人が転職を考えるでしょう。転職市場においても、上で書いた「代替が利かない」という発想は大切です。「応募者がたくさんいる中でなぜあなたを採用するのか」これを採用担当に納得されられなければいけません。これからの時代、ぼちぼち仕事ができる人なんてよっぽどのことでない限りは簡単に雇ってもらえないでしょう。日本は新卒が優遇されている文化ですが、それでも大学を卒業した人の2割以上は職につけていないのが現状です。それくらい時代は厳しくなっています。将来を期待される新卒でさえ雇ってもらえないのに、即戦力を期待される中途採用の場では、よっぽど自分がその会社に貢献できるということをアピールしないと雇ってもらえないと思った方が良いでしょう。

ではどういう人が転職市場で価値があるかというと、「英語」「リーダシップ」「失敗を繰り返してきた」などがキーワードとなります。
英語は説明不要だと思います。できるに越したことはない程度ではなく、これからの中途採用の現場では英語が必須スキルとして求められるケースも多いでしょう。外資系であれば英語ができない中途なんて100%雇ってもらえないと思います。
リーダーシップについてですが、中途だと部下を持って仕事をしたことがあるかは問われます。つまりマネジメントできる人かどうかです。だからどれだけ若くても、一刻も早く部下をもってマネジメントを経験すべきなのです。
最後の、「失敗を経験してきたかどうか」ですが、日本だと逆の印象ではないでしょうか。つまり「失敗してきたと面接でアピールする人」はどちらかというと敬遠されると思いませんか。
でも普通はです。失敗を繰り返してきた人のほうが圧倒的に成長するからです。失敗を繰り返したというのはつまり成長を繰り返してきたということの証ととらえられます。
もちろんサボって怒られたとかそういうことではありません。チャレンジの中で生まれた失敗を言います。前例のない仕事へのチャレンジはそう簡単には成功しません。失敗するケースの方が圧倒的に多いです。その中で悔しがりながら、考え抜くから成長できるのです。
だから失敗を恐れて事なかれ主義で仕事をしている人は本当に要注意です。チャレンジしながら失敗を繰り返すということを今の会社でもすべきなのです。

成長!

【最後に】

そんな簡単に言うなよと思われるかもしれません。ですがこれからの時代、のほほんとしながら生きていけるほど甘い時代じゃないことはもう何度もこ のブログで書いているとおりです。土日にビジネススクールに通う人も沢山いますし、私の知人には全然違う業界で働きながら公認会計士の資格をとった人物も います。上に書いたことについて、できない理由を挙げれば沢山でてきそうですが、本当にやろうとして実行できないわけはありません。
本で読んだだけで実態を知りませんが(多くの本で書かれていますからウソではないと思いますが)、海外のエリート層のビジネスマンは休日も朝からずっと勉強をしているそうです。常に自分のスキルアップをはかっているのです。
休日や空いている時間に携帯ゲームやパチンコ、競馬をするのも良いでしょうが、その分自分と家族の将来を危うくしているしていることを自覚する必要があります。反対にちゃんと最悪を想定して準備していれば、その準備は自分に良い結果で返ってくるのです。正にメビウスの輪なのです。

ちなみにこんな恐ろしいことを書いて、なにが「働くって楽しいぜ!」だよと思われるかもしれません。私にとってはこういった最悪までを想定して自分ができる範囲でリスクヘッジしながら働いているいまの状態は非常に戦略的で楽しいですよ。
私の「働くって楽しいぜ!」の考え方は「楽しいから働く」のではありません。楽しく働くために最大限努力をする、その過程や結果が楽しいのです。

恐ろしい地震に対してしっかり備えをする、家に一定の食料を蓄えつねに家族の安否確認の方法を共有しておく。これは地震対策に必要なことです。これも見方を変えれば「ビビりながら生きてて楽しいか?」と言われそうですが、この質問は的を射ていないですよね。
これだけ準備している人たちは楽しい自分と家族の人生を守るために適切な対処をしているのです。もちろん一切準備をしていない人たちに比べて生存の可能性も高いでしょう。そしてまたいつか、平和な日常に戻ったときに「人生って楽しいぜ!」と実感する日が来るのです。
人生を終えてしまったら楽しさも何も実感できませんから。

ハタラクティブ
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