通勤時間を時給換算すると、月収25万円の人で往復2,976円の浪費

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私は2年前に通勤時間をゼロにしました。厳密にいうとゼロではありませんが、早歩きでドアToドアで5分という感じです。それまでは1時間かけて通勤していましたが次のように無駄を感じて通勤時間ゼロという決断をしました。

【通勤時間の無駄とは】

  • 仕事で疲れていると通勤時間を睡眠時間にしてしまう。しかし電車の椅子だと、ベッドで寝るよりも睡眠の質は劇的に低い。
  • ヒマだなあと感じて、携帯ゲームなどをしてしまう。
  • 勉強しようと思って本を読むも、電車の揺れは睡眠薬よりも強力な睡魔となる。
  • 同僚や先輩と遭遇してしまうと、雑談になってしまって「せっかく今日本を読もうと思ってたのに!」となる。
    先輩の隣で読書に没頭するのも気まずい。

もちろん「30分の通勤を介すことでプライベートと仕事の頭の切り替えができる」「通勤時間を上手に勉強に充てられている」という人もいるでしょうが、私には合わずデメリットが目立ったので、電車通勤をしないことにしました。

通勤時間をゼロにすれば一日26時間

個人的には大成功で、仕事が終わったらすぐにプライベート時間に入れることに一番メリットを感じています。通勤分の約2時間をカットできているので、それまでの生活と比較すると1日が26時間になったといっても良いです。その分の時間を使ってこうしたブログ執筆や勉強の時間に充てられています。
(実際、通勤時間はただ浪費するだけで意味の無い2時間でした)

さて、考え方は人それぞれでしょうが他の人はどうなのかなと実態調査の記事をみてみました。
毎日の通勤時間は何してる? 都内への“電車通勤者の実態”を調査 
◇通勤時間の平均◇

世代別に見ると、通勤時間の平均が最も短いのは20代で55分。これに30代の59分、40代の59分、50代の63分と続いた。年齢が上がるほど郊外に住み、都心から離れていく傾向が現れているようだ。

あまり変わりありませんが、若い世代の方が独り身であることが多く、可処分所得が多いことから家賃の高めな都市部に住む傾向が多いのでしょう。

平均、往復で2時間を掛けているわけですから、ただ浪費しているだけだと先ほども書いたとおり、有効に使うだけでこれまでと比較して1日26時間と捉えられるようになるかもしれません。

◇通勤電車の有効活用◇
この部分が、私にとって驚きの内容でした。

「通勤時間を『仕事(考えることも含める)』や『学習』の時間として使っていますか?」とたずねたところ、71%が「使っている」(日常的に使っている+日常的ではないが、ときどき使う)ことがわかった。

私は殆ど有効に使えていませんでしたし、周囲を見て「あぁみんな通勤電車はヒマな時間なんだな」と感じていました。ここは私の認識とかけ離れていました。
つまり私のように「通勤時間がただの浪費だからなんとかしなきゃ!」という人は非常に少なそうです。

あまりこういった実態調査には興味がなかったのですが、自分の常識と社会の常識のズレを認識するには良いのかもしれません。私はマイノリティ上等だと思っていますし、周りのことはあまり気にならないタイプですが、マイノリティであることに気づけないと少し痛いですからね。

【通勤時間を有効に活用できているかどうか】

観点は自分の時給です。時給を意識することで「自分にとっての1時間の価値」が分かるのです。月給制の方は残業代の単価が時給にあたります。給与明細に記載されている場合も有るかと思いますが、記載されていない場合は【残業を除いた支給額÷21(営業日)÷8(時間)】でおおよそ求められます。アルバイトの時給と違って、月給から時給を求める式は給与規定によっても違いますが、おおよそ上記のような計算結果になると思ってください。年俸制の方は12ヶ月で割るので【年俸÷12÷21÷8】です。

たとえば往復で2時間かかる場合、その2時間を通勤以外に充てられていれば2時間分の仕事ができたと考えられます。すると例えば月給25万円の人は2,976円(以後簡略化のために3000円)の価値を生み出せたことになります。これは残業をしろというものではありません。(もちろんその分残業をすれば3000円+割増賃金が入ることにはなりますが)時給が1500円の人は、その人の働きには1時間1500円の価値があるということなのです。
それをただ無為に消費するのは勿体無いという意識を持つことで、時間の使い方への考えが変わります。2時間の通勤には3000円の投資をしていると考えると、その中でできることは何だろう。どうしたら3000円の元を取れるだろうと考えられます。
(ちなみに私は電車通勤だとはじめに書いたとおり元がとれないと思って、やめる決断をしました)

家庭の事情で通勤時間を短くするという選択肢を取れない人も沢山いると思います。
そんな中で「どうしようもなく発生する通勤時間、少しでもためになるようにしよう」という発想ではなく「自分は通勤時間によって一日3000円を失っている。3000円以上のリターンを得られる投資(勉強)や他にできる行動を考えなければ」という発想をもてると、通勤時間をより有効に活用できると思います。

ちなみに通勤時間に行える、高い価値を生み出すことは次のようなものがあげられます。

  • ビジネス書などの読書
  • 本業(電車の中でも行えること)
  • ビジネスプランを考えたり、事業計画書を書く
  • 英語や資格取得の勉強
  • SNSでのコミュニケーション
もちろんどれも、やり方次第で高い価値を生み出す場合もあれば、そうでない場合もあります。たとえば読書であればレバレッジリーディングを勉強すると高い効果を生み出せるようになります。

【最後に】

通勤時間を仕事や学習に活用したことで、“良い結果”に結びついたと回答した人は82%と高い数値となった。

記事の中ではこのようにありますが、この調査では3000円の投資で1000円の価値を生み出せた人も、5000円の価値を生み出せた人も同じように「”良い結果”に結びついた」と回答します。これを「通勤時間分の時給に相当する、価値あることを行えているか?」という風に考えたらどれくらいの人が「はい」と答えられるでしょうか。

 

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