以前「安定志向の学生ほどベンチャーに行け!」という趣旨のエントリーを書きました。
(⇒安定志向の人が大企業に就職してはいけない、ただ2つの理由)
その考え自体は揺るがないのですが、イケダハヤト氏の大企業で学べること、ベンチャーで学べることというエントリーを読んで少しだけ考えが変わりました。
それは大企業でないと学べない、そして重要なスキルがあるということです。
記事を一部引用します。
ぼくは1年足らずしかいませんでしたが、ルネサステクノロジという大企業(社員2.5万人規模、日立・三菱の子会社、半導体メーカー)で学んだことは次のようなものです。
■「セクショナリズム」の存在と、調整の技術
■現場スタッフのモチベーション管理の難しさ
■大組織のルールの硬直性(例外は許されない)
※記事の中ではそれぞれについて詳しい説明があります。
大企業と取引をする場合には大企業の文化というものを知っている必要があります。でないと非常識だといわれることもしばしば。ラッキーなことに私が勤めている会社は大企業と取引をするベンチャー企業ですので、ベンチャーで多くを学びながら大企業の文化と触れ合うことができます。
現場スタッフのモチベーション管理の難しさについてはあまり自分が大企業と付き合う中で学べるものではありませんが、セクショナリズムや大企業のルールの硬直性といった文化は肌で感じることができました。もちろん失敗したこともあります。
会議の約束を申し入れる際に1週間前に連絡をしたところ「急にいうな!!」と怒られたことがあります。ベンチャーとやりとりをしていたらまず怒られることではありません。大企業は関係者が多く部署がまたがると電気抵抗が生まれて通信速度が劣化するのです。だから複数の部署の人が参加するような会議は2週間くらいは余裕をみないと怒られることがあると知りました。
もちろん大企業の中にいるともっと色々学べるのでしょうが、さきにも書いたとおり私はベンチャーの方が成長には適していると思っています。
就活中の学生や転職を考えている人への提案として、「大企業を相手にするベンチャー企業」への就職は非常に良い環境に恵まれると思います。というか、私は個人的にこれが最強なのではないかと思います。
もちろん「成長を第一に考えている人にとっては」という条件付きですし、BtoCの勉強はあまりできないなどデメリットはありますが、一つの考え方として頭の片隅に入れておいていただければと思います。