今僕たちがやってるキーボードをカタカタ叩く文字入力方法は、あと20年もしたら古いやり方になっているんだろうなーと思います。
それこそ思っただけで入力ができるテクノロジーが発達している可能性がありますし、その一つの可能性がこの電子タトゥーだと思います。
もっとも既に、Google検索のサジェスト機能や、”fb”といれればFacebookが一番上に表示されるといった個人に最適化された検索アルゴリズムなどのテクノロジーによって、昔よりも入力の手間というのは格段に減っています。
端末への入力作業なんてものは、ただのルーチンワークであって何の独創性もありません。ということで機械に置き換わってくれて構わないものです。もちろん「パソコンばかり使って、字を書かなくなったから漢字を忘れる」なんていう弊害はあるかと思いますが。(まあそれは「車に乗ると足がなまるなら、たまには運動をしよう」というのでいいでしょう)
このブログもそうです。私がブログを書いている理由はタイピングをしたいからではありません。自分の考えをブログというメディアを通して多くの人に届け、一人でも多くの人が「働くことを楽しいと思う」ようになることです。
私が考えることや、文章の起こし方(どういう構成にして、どういうユーモアをつけ、どういう言い回しにするのかなど)は全てクリエイティブな領域であり、ここにもっとも多くの時間を費やしたいのです。
ルーティンワークだけでは食べていけなくなる
今後はこれまで以上にコンピュータが賢くなり、ロボットも賢くなって人々はルーティンワークから解放されるでしょう。ただそれは「ルーティンワークしかできない人の仕事がなくなること」を意味します。人間を使う費用(人件費)は高いですから、同じことができる機械があれば、企業はそれを利用して人を雇うことを止めます。
最近は会社の受付にもいわゆる「受付嬢」さんはいなくなりつつあります。タッチパネルで訪問先を選んで電話する機械もあるので訪問者側は特に不便に感じませんから、この傾向はさらに進んでいくでしょう。
人間にしかクリエイティブな仕事はできない
だから我々人間はもっともっとクリエイティブな領域で戦えるようになっていくべきです。まだ今の機械たちはクリエイティブな世界での活躍はほとんど出来ません。もっとも技術的特異点を超えるとどうなるかは分かりません。ホント・・・
ちなみに技術的特異点というのは、(色々な定義がありますが)コンピュータがもっと頭良くなれば、自分らでもっと頭の良いコンピュータを作りはじめて人間の知能を遥かに凌駕する知能を有することになる。その境目になる地点を技術的特異点というという説明が私はもっともしっくりきます。アイロボットの世界ですね。
今はまだ人工知能といってもアルターエゴとかノアズアークのような自分でどんどん学習していって人間を凌駕するようなものはないと思います。ですから「何か新しいものを考え、生み出していく」ことは、依然として人間の専売特許であります。
このブログで何度も取り上げている問題解決思考も人間にしか出来ません。つまり、技術的特異点を迎えるまでは、機械にはできない「自分で考えて何かを生み出していく」ことができれば、機械に職を奪われることはありません。
反対に、機械に代替可能な仕事ばかりをしていて、自分で考えてゼロからイチを作っていくことを避けていると、いざ機械に取って代わられたときにどうやって次の仕事を見つけられましょうか。
自分にしかできない仕事というのは幻想だと昨今言われています。
まあ「私一人にしかできない」なんていう仕事はなかなかないでしょうが、機械にできない仕事は沢山あります。
いま、英語等の勉強をしないタクシー運転手は駆逐されるだろうという記事でも書きましたが、今後は車だって人間は運転をしなくて良くなります。それくらいめまぐるしく世界は変わっていきます。どんな変化があっても、少なくとも自分の家族を守っていけるように自分のスキルを磨いていきたいものです。
コメント
はじめまして。
いつも楽しくブログ拝見しています。
私は転職中なのですが、
転職活動は仕事を探すと同時に、自分を振り返り・見直すことができるとてもおもしろいものだ。と思い、何気なく検索したところ安東さんのブログに辿り着きました。
仕事を楽しむというスタンスに共感するとともに、日常に疑問を持つ姿勢にはいつも感銘を受けています。
これからも応援しています。
最後になりましたが、いよいよ本格的に寒くなってきましたので、どうぞお体に気を付けてください。
鈴木 崇彦さん
コメントありがとうございます。
ブログを書いているのって、あまりリアルな相手が見えないということもあり、
鈴木さんのように「転職中で」という人が見てくれたことを知るだけで
モチベーションが上がります。
ちなみに今日書いた記事はまさに「転職中の人に見てもらえるなら」と思って、書いた記事なんです。
これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。
少しでもお役に立てる記事を書いていけるよう、私も頑張ります。